約3人に1人が自社のビジネスモデルに不安 生成AI時代の経営者の新規事業に関する意識調査

目標達成クラウド「ジョブオペ®」を展開する、株式会社給与アップ研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役:高橋恭介)は、法人向け無形サービスを提供する企業(従業員数100名未満)の経営者102名を対象に、生成AI時代における経営者の新規事業に関する意識調査を実施した。
調査概要
調査名称:生成AI時代における経営者の新規事業に関する意識調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年2月5日〜同年2月6日
有効回答:法人向け無形サービスを提供する企業(従業員数100名未満)の経営者102名
出典元:株式会社給与アップ研究所
※ 合計を100%とするために一部の数値について端数の切り上げ処理を行っており、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がある
約3人に1人が自社のビジネスモデルに不安

本調査ではまずはじめに「Q1.あなたは、生成AI(ChatGPTなど)の普及により、自社の現在のビジネスモデルに不安を感じていますか。」と質問。「非常に感じている(11.8%)」「やや感じている(17.6%)」との回答から、約3人に1人が不安を感じていることが明らかになった。
その理由としては「業務効率化により需要が減少する可能性がある(43.3%)」「価格競争が激化する可能性がある(40.0%)」「サービスの品質維持が難しくなる(33.3%)」などが挙げられている。
新規事業展開の必要性と課題

また本調査では「Q4.あなたは、新規事業展開の必要性を感じていますか。」との質問に「非常に感じている(19.6%)」「やや感じている(32.3%)」という回答が寄せられた。
新規事業展開を検討する上での課題については「人材確保が難しい(49.1%)」「ノウハウが不足している(43.4%)」「資金調達が難しい(34.0%)」などがあるようだ。
なお「Q6.あなたの会社における人材採用の現状について教えてください。」との質問には「非常に困難を感じている(17.6%)」「やや困難を感じている(37.3%)」という回答が寄せられており、半数以上の企業で人材採用に困難さを感じていることが明らかになった。
「Q7.新規事業を展開できれば、人材採用力は上がると思いますか。」との質問に「非常に上がると思う(10.7%)」「やや上がると思う(42.8%)」と回答した経営者は半数を超えており、新規事業展開による採用力強化を見込む経営者が多いことがわかる。
新たなサービス提供への興味

続いて本調査では「Q9.既存顧客に対して、新しいサービスを提供することに興味はありますか。」と質問。「非常に興味がある(15.7%)」「やや興味がある(44.2%)」との回答から、約6割が既存顧客への新サービスの提供に興味を抱いていることがわかる。
その理由としては「信頼関係が既に構築できているから(49.2%)」「営業コストを抑えられるから(42.6%)」「顧客の課題やニーズを把握しているから(37.7%)」との回答が目立つ。
また「Q11.新規事業を展開する場合、可能であれば補助金や助成金を活用したいと思いますか。」との質問には「非常にそう思う(28.4%)」「ややそう思う(32.4%)」と、約6割が肯定的な意向を示している。その背景には「初期投資を抑えられる(66.1%)」「リスクを軽減できる(43.5%)」「資金調達が容易になる(37.1%)」といった理由があるようだ。
まとめ
生成AIの普及が既存のサービスやビジネスモデルにマイナスな影響をもたらす企業も少なくないようだ。そうした中で、新しい事業を展開することに多くの経営者が興味を示した。しかし人材面やノウハウ不足が障壁となっている様子もうかがえる。
本調査では、新規事業展開に向けた補助金・助成金の活用には約6割の経営者が肯定的な意向であることも判明した。補助金・助成金の活用は、初期投資の抑制やリスク軽減はもとより、事業計画の精度を高めることや、国や自治体が注力する取り組みの傾向把握にもつながる。該当する補助金・助成金があれば、積極的に活用するといいだろう。
中小企業庁では2025年、新規事業進出補助金の公募を予定している。チラシと概要資料が公開されているので、ぜひ参考にしていただきたい。
参考:NEW!中小企業新事業進出補助金のチラシ(ミラサポplus)