私は「コミュニケーションエンジニア(以下CE)」という仕事をしており、お客様から寄せられる人・組織上の様々なご相談に対して、意欲とコミュニケーションの技術を駆使して問題解決を支援しています。
本連載のテーマは「若手社員の育成」です。これは私たちによく寄せられる相談の1つであり、現在その数は増加。以前からご相談をいただくテーマではありましたが、その内容が少し変わってきているように感じています。
そこで本連載では若手社員育成に問題意識を感じているバックオフィスの方々に向けて、その具体的な取り組みを紹介しながら、“力強い中堅社員に育ってもらうための処方箋”をいくつかご紹介していきたいと思います。
第1回は、「若手育成」を考える上での視点について。
この連載では、これまでもリモートワーク下における活力ある職場づくりと題して、その考え方と様々な実践原則をお話してきました。改めて見つめてみると、どの原則もこの時代になって新たにつくられたものというよりは、以前からあった原則が実践されるうちに、時代の変化に合わせてブラッシュアップされてきている“だけ”ということに気づいたのではないでしょうか? しかし、いざ実践しようとすると、マネジャーである皆様、全社のマネジメント力向上を企画する人事部門の皆さまに対し、さらなる負担を強いるものです。中には“そこまでやる必要がある?”とお感じの方もいらっしゃることでしょう。
では、実践する人と、しない人の差はどこにあるのでしょうか? それが、最終回である今回のテーマです。