新入社員の勤務形態「出社」を予定が約9割!研修も「リアル」実施 学情調査

株式会社学情(本社:東京都中央区)は、企業・団体の人事担当者を対象に「新入社員の勤務形態」に関するインターネットアンケートを実施した。オンラインでのコミュニケーションが定着する中、新入社員の勤務形態や研修の実施形式を明らかにしている。
調査概要
調査期間:2025年2月12日~2025年2月23日
調査機関:株式会社学情
調査対象:企業・団体の人事担当者
有効回答数:359件
調査方法:Web上でのアンケート調査
出典元:「新入社員の勤務形態」に関する企業調査(2025年3月)(株式会社学情)
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合がある
新入社員の約9割が「出社」入社直後のテレワークは1%未満

本調査結果を見ると2025年4月入社の新入社員の勤務形態について「出社」と回答した企業が87.7%に上ることがわかる。次いで「出社とテレワークの組み合わせ」はが続くも8.1%と1割未満にとどまっており「入社後すぐにテレワークを実施」は0.6%とごくわずかであった。中には「会社自体はハイブリッドワークを基本としながらも、新入社員は1年間は毎日出社」とするケースもあるようだ。
また、若手社員がテレワークを実施する際に課題になる点として「報連相などのコミュニケーション不足(85.3%)」が最も多く挙げられたことが判明。そのほか「モチベーションなどの状態がつかみにくい(82.4%)」「作業の進捗状況や成果の把握が難しい(67.6%)」といった課題も挙げられている。
さらに本調査では、新入社員研修の実施形式について「リアルで実施」と回答した企業が87.1%に上ることが報告された。次いで「オンラインとリアルを組み合わせて実施」が12.1%で続いている。「リアルで実施」を選択した回答者からは「グループディスカッションや資料の共同制作など、対面の方が実施しやすいコンテンツを用意している」「リアルで実施することで、同期のつながりを作ってほしい」といった声が寄せられたという。そのほか、離れた拠点の場合はオンラインでの実施とするケースや、オンライン勤務に慣れるためにあえてオンラインでの研修を実施するケースもあるようだ。
まとめ
テレワークには働き方の多様化や、通勤コストの削減など、さまざまなメリットが存在するものの、一方ではコミュニケーションや業務の進捗・成果の把握などに課題も。特に新入社員においては社内でのコミュニケーションがより重要となることから、出社を選択するケースが多いようだ。
中には新入社員であっても業務内容等で使い分けている企業や、研修時にあえてオンラインで実施することで、オンライン勤務に慣れさせるという取り組みを行っている企業もみられた。
本調査結果も参考に、新入社員によってより働きやすい環境や働き方について改めて考える機会としてみてはいかがだろうか。