インターンシップ参加で企業の印象が「下がった」人は36.1% ジェイック調査

株式会社ジェイックは、2026年卒業予定の学生を対象に実施したアンケート調査「企業の印象が変化したインターンシップの特徴」の結果を発表した。なお、本調査における「インターンシップ」とは、オープン・カンパニーや短期・長期の就業体験など、学生が会社や仕事を知るために参加する、企業主催のプログラムを総括したものを指す。
調査概要
調査名称:「企業の印象が変化したインターンシップの特徴」についてのアンケート調査
調査機関:株式会社ジェイック調査
調査対象:同社サービス「Future Finde®」に登録した2026年卒学生
調査方法:Webアンケート
調査期間:2025年2月6日~4月22日
回答者数:158名
出典元:【調査】26卒学生に「企業の印象が変化したインターンシップの特徴」を調査(株式会社ジェイック)
インターンシップへの参加で印象が下がる理由とは

本調査ではインターンシップ参加経験者に「インターンシップに参加したことで、印象が下がった企業はありましたか」と質問。その結果「ない(63.9%)」が過半数を占めたものの「ある(36.1%)」との回答も一定数見られている。
さらに本調査では「ある」と回答した人を対象に「印象が下がった理由について、当てはまるものすべてを選択してください」と質問。その結果、上位には「就業体験等を通じて、会社の文化や雰囲気が合わないと感じた(56.8%)」「就業体験等を通じて、働いている社員を魅力に感じなかった(40.9%)」が挙げられたという。
そのほかの回答は「提供された企業情報が分かりづらかった、魅力に感じなかった(22.7%)」「就業体験等を通じて、入社して働くイメージを持つことができなかった(18.2%)」「インターンシップ担当社員に魅力を感じなかった(11.4%)」「就業体験等のプログラム内容が求めているものではなかった(9.1%)」などであった。「開催時期や時間帯の設定が適切ではなかった」「その他」はそれぞれ0%であったことが報告されている。
逆に、企業の印象が上がったインターンシップの特徴としては「内容が実際の業務に関するものだった」「社風を理解できた」「人事担当者が好印象」などの声が寄せられたようだ。
まとめ
6割以上の学生が、インターンシップ参加で企業の印象が下がったことはないと回答したものの、ネガティブな印象を抱いた学生も3割以上存在している。その理由として「会社の文化や雰囲気」「社員の魅力」に関する項目が上位に挙げられた点は見逃せない。
本来インターンシップでは、就活生に社風や社員の魅力を伝えてこそ、実施効果が高まるはずだ。採用担当者だけでなく、インターンシップに関わる社員全員が、その目的を理解しておく必要があるだろう。決して「いい面だけを伝える」ということではないという点も、共通認識として持っておくと良さそうだ。質のいいインターンシップを実施するためにも、改めて受け入れ体制について見直す機会としてみてはいかがだろうか。