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おすすめの入退室管理システム4選。認証技術ごとの特徴や選び方を解説

2022.06.24
オフィスのミカタ編集部

セキュリティ面や入退室管理の課題解決のために、入退室管理システムを検討している担当者もいるのではないだろうか。近年は、簡単に設置できる製品の登場により、多くの企業で入退室管理システムの導入が進んでいる。今回は、入退室管理システムのメリットや認証方法ごとの特徴、おすすめの入退室管理システムと選び方を解説する。

目次

●入退室管理システムのメリット
●入退室管理システムの主な認証方法とその特徴
●入退室管理システムの選び方。比較ポイントとは
●おすすめの入退室管理システム4選
●まとめ

入退室管理システムとは

入退室管理システムとは、人の出入りを管理・記録できるシステムのこと。ICカード認証や生体認証技術などを活用し個人を識別することで、部外者による建物や部屋への不正侵入を防止することができる。入退室管理システムは、大きな工事が不要で導入しやすく、近年多くの企業で活用されているセキュリティ対策と言えるだろう。

入退室管理システムのメリット

ここからは、入退室管理システムを導入すると、企業にとってどのようなメリットがあるのか紹介する。

入退室管理の効率化
物理鍵を使った入退室管理の場合、企業が「鍵の所在」を正確に把握するには労力が必要となる。紛失や盗難のリスクが高いため、定期的に鍵を取り替える、合鍵を作成するといった手間もかかるだろう。しかし、入退室管理システムを活用すれば、鍵の管理が不要となるほか、解錠や施錠をする担当者の手間も減る

また、入退室管理システムとあわせて、クラウド上で簡単に勤怠管理できる「勤怠管理システム」を併用すれば、社員の入退室の履歴を勤怠管理に活用できるため便利だ。タイムカードやICカードで勤怠を管理している場合、実際の勤務時間と登録上の勤務時間に差異が生じるケースもあり、それらの数字を照合するための事務処理が発生する。しかし、上記に述べたシステムを活用することで、社員がタイムカードに打刻したりExcelなどを使って時間を手入力したりする必要がなくなり、入退室管理の効率化が期待できるだろう

セキュリティの強化
入退室管理システムを導入すれば、部外者の侵入や内部不正を防ぐことができる。「いつ・誰が・どこに入室したのか」を入退室履歴を活用してWeb上で瞬時に把握できるため、社員による個人情報や機密情報などの持ち出しに対する抑止力になり、情報漏洩のリスクを回避できる。内部不正が発生した場合でも、履歴を確認して人物を特定することも可能だ。

また、防犯カメラや生体認証と連携すれば、1回の認証で2人以上が入退室することを指す「共連れ」も防げる。入室権限を設定して建物や部屋に入室できる人を制限することも可能で、外部と内部の両面からセキュリティを強化できる

入退室管理システムの主な認証方法とその特徴

入退室管理システムは、個人を識別することで入退室を許可・制限するが、どのような認証方法が使われているのだろう。ここでは、主な認証方法とその特徴を紹介する。

暗証番号
暗証番号を使った認証は、ドア付近に設置した機器に、事前に設定した数字や文字などの暗証番号を入力することで、ドアを解錠する方法だ。汎用的なため比較的導入コストが低く、鍵などを持ち歩く必要もないことが特徴だ。

ただし、個人の入退室を記録できない、暗証番号が部外者に漏れるリスクがある点も把握しておこう。

ICカード
入退室管理システムの認証方法には、ICカードを認証装置にかざし、入退室を管理する方法もある。使用するICカードは、ICチップを埋め込んだ社員証を活用するケースや、交通系ICカードに認証情報を登録して使用するケースなどがある。

個人の入退室を管理でき、タッチレスで入退室できることから衛生面の良さがある一方、ICカードを忘れた場合は入室できないほか、個人がカードを所持しているため紛失や盗難のリスクがある。

スマートフォンアプリ
スマートフォンに専用のアプリをダウンロードし、そのアプリを使って解錠する方法もある。スマートフォン本体を専用機器にかざしたり、無線通信を使ったりすることで入退室することが可能だ。

社員の持つスマートフォンを使用する場合、自社でスマートフォンを準備する必要がないため、その分のコストがかからない。ただし、スマートフォンを忘れたり紛失したりした場合は事務対応が必要となる点に、注意が必要だ。

生体認証
生体認証とは、指紋や顔などの情報を登録データと照合することで入退室できる方法。指紋や顔だけでなく、静脈や網膜、声なども実用化されており、予算や目的によってさまざまな種類から選択できる。

生体認証は、ICカードやスマートフォンのように紛失する心配がなく、他人を装う「なりすまし」の防止にも繋がる。ほかの認証法と比較するとコストはかかるが、セキュリティが高い認証方法だ。

入退室管理システムの選び方。比較ポイントとは

先述した通り、入退室管理システムにはさまざまな種類があるが、どのような点に注目して選ぶと失敗しないのだろう。ここからは、入退室管理システムを選ぶ際のポイントを見ていく。

自社の目的や課題に適した機能を備えているか
入退室管理システムの選び方でまず大切となるのは、自社の目的や課題に適したシステムを選ぶことだ。例えば、セキュリティを強化したい場合は、顔認証に対応しているシステムを選ぶのがおすすめだ。感染症のリスクを減らしたい場合は、ICカードやスマートフォンアプリ、生体認証など非接触のタイプを選ぶとよいだろう。

社員数が多いなど人の出入りが多い場合は、入退室がスムーズに行える、ICカードやスマートフォンを使うケースが一般的だ。費用面や運用のしやすさなども考慮し、自社に適した入退室管理システムを選ぶのがポイントとなる。

他システムとの連携ができるか
入退室管理システムは、他システムと連携すると、利便性がよくなるのでおすすめだ。例えば、「勤怠管理システム」と連携すれば、より正確に勤務時間を管理することができる。勤怠管理システムとの連携により残業時間を把握できるため、政府が進める「働き方改革」を推進することにも繋がる。

また、入退室管理システムと監視カメラや警備を併用すれば、防犯対策や災害対策としての効果がより期待できるだろう。

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おすすめの入退室管理システム4選

ここからは、入退室管理システムの中でもおすすめのシステムを4つ紹介する。

PBAS|株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズ

株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズがNTTテクノクロスサービス株式会社と共同開発した「PBAS(ピーバス)」は、入退室ログを用いて社員の正確な勤務・残業時間を把握できる。さらに社員の入退室ログ等の行動データを分析することで、異常行動やメンタルヘルス変調の早期発見までも可能にしたモデルだ。メンタルリスクが高い特定従業員と行動が似ている従業員を統計処理によりグループ化し、潜在的にリスクを負う可能性のある従業員を推定する機能も搭載されている。

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Remote LOCK|株式会社構造計画研究所
「Remote LOCK」は、施設の予約や受付など多様なシステムと連携し、空間ビジネスの管理・運用が効率化できることが強みのスマートロックだ。管理者は利用者毎に暗証番号やQRコードなどの鍵を遠隔発行でき、ゲストはキーレスで施設利用が可能となる。最大1,000名以上のアクセスコントロールや複数拠点の対応、グループ管理機能なども備えているため、幅広いビジネスシーンにおいて活用が期待できる。

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bitlock PRO|株式会社ビットキー
端末をドアに貼り付けるだけで簡単に設置でき、サポート体制も充実している「bitlock PRO」。スマホ・ICカード・社員証・遠隔操作での解錠方法のほか、Apple Watchやテンキーにも対応している。顔認証モデルもあり、なりすまし対策となる強固なセキュリティ機能を備えているのが強みだ。時間帯・回数・対象とするドアなど解錠権限も細かく指定できるので、来客などの一時的な入室にも柔軟に対応できる。

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Safie Entrance2|セーフィー株式会社
「Safie Entrance2」は、クラウド上に情報を集約管理することで、簡単に管理ができる顔認証入退室サービス。拠点や利用者ごとに柔軟な入退室権限設定を行うことができ、さらにログも履歴として蓄積可能だ。デュアルレンズカメラを採用し、静止画や動画による「なりすまし防止機能」を搭載しているため、企業においてセキュリティの質を向上させることができる。

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まとめ

入退室管理システムを導入すれば、入退室管理の効率化やセキュリティの強化が図れる。さまざまな認証方法やサービスがあるため、自社の導入目的や会社の規模を考慮し、選択するのがおすすめだ。

ここで紹介したおすすめの入退室管理システムも参考にしていただき、自社に最適なシステムを導入して欲しい。

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