2023年度版ERP導入の完全ガイド
DXの推進という潮流の中で、ERPの導入・乗り換えを検討している企業も多いだろう。この記事では、ERP導入の完全ガイドとして、ERPの基礎知識から、導入のメリット、選定のポイント、おすすめのシステムまで網羅的に解説する。
■目次
1. ERPの基礎知識
2. ERP導入のメリット
3. ERP選定のポイント
4. ERPのおすすめ8選
ERPの基礎知識
ERPとは、「Enterprise Resources Planning(経営資源計画)」の略語で、経営資源を有効活用することで生産性を高める取り組みを指す。現在ではそこから転じて、経営資源を一元管理・活用するための「統合基幹業務システム」のことを指すことが多い。
ERPは、会計管理や販売管理、在庫・購買管理、生産管理、人事・給与管理といった基幹業務システムの機能を備えているため、情報の一元管理が可能となる。また、ERPは自社サーバーで運用するオンプレミス型と、クラウドサービスとして利用するクラウド型の2つに大別できる。
以下の記事では、ERP導入時におさえておきたい基礎知識をより詳しく紹介している。ぜひ一読してほしい。
●内部リンク
ERPとは?ERPの導入に必要な基礎知識- オフィスのミカタ
ERP導入のメリット
ERPを導入する主なメリットとしては、
・業務効率の向上・・・二重入力や重複処理、データの収集・集計といった作業の削減
・経営状況をリアルタイムで把握できる・・・データの一元管理により、常に最新データを閲覧可能
・ガバナンスの強化・・・情報の透明化、アクセス権限管理など
が挙げられる。
一言で表すなら、ERPに統合することで経営の全体最適が図れる点が大きな魅力と言えるだろう。
以下の記事では、ERP導入のメリット・デメリットなどについて詳しく紹介している。ぜひ合わせて一読してほしい。
●内部リンク
ERPとは?ERPの導入のメリット- オフィスのミカタ
ERP選定のポイント
ERPは業種や企業規模、課題などを踏まえて、自社に適したシステムを選ぶことが肝心だ。ここでは、主な3つのポイントを紹介する。
<ポイント1>機能
製品によって機能が大きく異なるため、自社が求める要件を洗い出した上で選定しよう。
<ポイント2>コスト
オンプレミス型のERPは大企業向けに開発されたものが多いため比較的高価で、クラウド型は低価格で利用できる傾向にある。
<ポイント3>使いやすさ
ERPは多様な部署・職種で共通利用することになるため、「誰でも使いやすい」ことも重要な見極めポイントとなる。
以下の記事では、ERPの選定ポイントについてより詳しく解説している。ぜひ参考にしてほしい。
●内部リンク
ERPとは?ERPの選定ポイント- オフィスのミカタ
2023年度版ERPおすすめパッケージ8選
ここからは、おすすめのERPを8つ紹介する。
各サービスについては以下の記事で詳しく紹介している。詳細は以下を参考にしてほしい。
●内部リンク
ERPとは?2023年版ERPのおすすめ8選- オフィスのミカタ
業務特化型ソリューション「ZAC」
経営管理・商慣行・機能要件に対応する業務特化型で、案件・プロジェクト型のビジネスに最適なERPとなっている。プロジェクト収支の可視化や個別原価計算の自動化ができる点が魅力だ。
統合型Web-ERPパッケージ「GRANDIT」
帳票、会計処理、販売管理、人事管理などの基幹業務を一元管理できる統合型Web-ERP。幅広い企業規模や業種に対応しており、カスタマイズを省けることも魅力の一つだ。
多言語・他通貨対応のグローバルERP「Microsoft Dynamics 365 Business Central 」
安心のMicrosoft製で、タブレットやスマートフォンからも利用が可能。多言語・多通貨、IFRS対応機能を備えており、海外拠点を有する企業にもおすすめだ。
業務効率と内部統制を支援する「クラウドERP freee」
会計を中心としたバックオフィス業務に特化したクラウド型ERP。経理処理などのワークフローの効率化が課題となっている企業に適したERPと言える。
世界的シェアを誇る 「NetSuite」
200カ国以上の言語や通貨に対応し、世界的シェアを誇る人気のERP。海外拠点をもつ企業にも最適で、海外複数子会社の基幹・会計状況をリアルタイムに管理可能だ。会計や販売、受注管理、人事管理、カスタマーサービスなどあらゆる業務のデータを一元管理し、集計から分析、レポーティングまでカバーする機能性の高さが魅力だ。
カスタマイズ性の高さが魅力の「kintone」
用途にあわせ100種類以上のサンプルアプリが用意されているため、早期の導入が可能。外部の帳票作成サービスと連携してkintoneにあるデータをそのまま帳票として出力できる見積作成アプリなどがある。
5-7.バックオフィス業務に特化したERP「事務SOL」
バックオフィス業務に特化したERPとなっており、転記作業や集計作業などにかかる時間の削減が期待できる 。社内の情報共有が可能になるため、経営者から従業員まで意思疎通が図りやすくなるだろう。
生産性を飛躍的な向上が期待できる「マネーフォワードクラウドERP」
会計から人事労務までのバックオフィス全体をシームレスに連携でき、手作業を自動化することで業務効率化に役立つ。また部分的な導入も可能で、低コスト・短期間で導入できる点も魅力だ。
ERPの導入は慎重に。一括資料DLで各サービスを比較
ERPは広く基幹業務をカバーするため、関係各部署の意見や業務フローを踏まえて導入を進める必要がある。機能や特徴などはサービスごとに多様なため、社内で慎重に検討を行った上で導入に踏み切ろう。
オフィスのミカタでは、ERPの一括資料請求にも対応している。自社に適したERP選定にぜひ役立ててほしい。