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【調査報告】企業から見た「転職活動におけるChatGPT利用の印象」について

2023.05.26

総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長:林徹郎)は全国の企業の人事担当者139人(従業員数100名以下~5000名以上の企業)を対象に、「転職活動におけるChatGPT利用の印象」についてアンケート調査を実施した。

75.5%が採用意欲は「変わらない」と回答

75.5%が採用意欲は「変わらない」と回答

対象者全員にもし候補者がChatGPTを使って選考書類を作成していた場合、採用意欲に影響はあるか聞いたところ75.5%が「変わらない」と回答し、基本的に採用意欲への影響はないとする回答が大多数を占めた。また、「採用意欲が下がる」との回答は22.3%、「採用意欲が上がる」との回答は2.2%に留まった。

ChatGPTを利用した選考書類でも採用意欲が変わらないと回答した人事担当者に、なぜ採用意欲に影響がないのか聞いたところ、「面接が一番の判断基準となるため」(建築・土木・設計)、「あくまで人物を評価するため」(小売・販売)など、最終的に面接で判断するため、応募書類作成時に利用していてもそれほど気にしないとする意見が多く見られた。

一方で、採用意欲が下がると答えた人事担当者に理由を聞いたところ、「本人の考えではなく模範的な意見という印象になるため」(製造業)、「自分の言葉ではないため弊社への応募意欲を疑うから」(ゲーム開発)などの意見が多く挙がった。

ChatGPT転職利用への対応 71.0%が禁止する予定「なし」

ChatGPT転職利用への対応 71.0%が禁止する予定「なし」

また、採用意欲が下がると答えた人事担当者に、選考過程において候補者のChatGPT利用を禁止する予定はあるか聞いたところ、「禁止しない」が71.0%となった。なお別の設問で、全体の4割近くにのぼる36.7%の人は、そもそもChatGPTを利用した選考書類を「見分けることができない」と回答しており、禁止しても結局は見分けることができないのであればあまり意味をなさないと考える企業もいると考えられる。

調査概要

調査内容 :転職活動におけるChatGPT利用の印象について
調査機関 :株式会社ワークポート
調査対象 :同社を利用している全国の企業の人事担当者
有効回答 :139人
調査期間 :2023年5月9日~5月16日
調査方法 :インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。

まとめ

便利なツールが日々輩出されている時代だからこそ、人も企業もそれらのツールをどのように取り入れ、活用していくのか、その都度慎重に模索していく必要があるのではないだろうか。