複数回退職代行を利用された企業は「コンビニチェーンや小売企業」 退職代行利用者調査で「相談できない実態」明らかに
退職代行モームリを管理している株式会社アルバトロス(本社:東京都大田区、代表取締役:谷本慎二)が退職代行の利用状況の調査結果を発表した。
退職代行の利用経緯や退職理由は?
退職代行利用の経緯や理由として、上司から退職を止められている、ハラスメントを受けている方が3割以上いる結果となった。他にもサービス残業についてもランクインしており、自身で相談ができず利用せざるを得なくなって退職代行を使うケースがほとんどのようだ。
職種別では、製造業や飲食・サービスに多い傾向
では、職種別の退職代行利用についてはどうだろうか? 雇用形態別に分けると、正社員であれば製造業・飲食サービス・事務関連の順でランクイン。アルバイトであれば、飲食サービス・販売業・製造業の順でランクインしている。なお、雇用形態問わず、勤務時間帯が安定せず長時間労働が発生しやすい職種の利用者が増えている傾向だ。
複数回退職代行を利用された企業と原因は?
複数回退職代行を利用された企業については、大手コンビニチェーン(12回)・大手小売企業(9回)・大手ファストチェーン(6回)が上位に上がっている。2回以上利用された企業は全体の5.73%、1番多い企業で12回も利用されているが、すべてアルバイト人材の利用だ。
年間で複数回利用される企業は大手のサービス業が多く、従業員の人数に比例している。
12回利用された企業の退職理由としては、家庭の事情(1名)・精神的理由(5名)・自分に向いていない(3名)・ダブルワークで大変(1名)・パワハラ(1名)・体調不良(1名)と精神的な理由や向いていないなどの自己都合退職が多い。決して労働環境の問題だけではないものの、自分自身で退職を相談しやすい環境づくりも大切だ。
調査概要
年齢:10代~60代
性別:男女
地域:全国
人数:1637名
調査方法:退職代行モームリのご利用者様を対象にアンケートを実施
調査期間:2022年3月15日~2023年5月31日
出典:退職代行モームリ
まとめ
労働環境が全てではないものの、自身で相談ができずに退職代行サービスを使う方が増えている。労働環境の見直しや離職率の低下、雇用の安定化を図るためにも同社のデータを活用し対策を考えてみてはいかがだろうか。