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アルコールハラスメントに対する意識「ビールを勝手に注文」約半数がハラスメントと認識

2023.12.18

パーソルホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:和田孝雄)は、「はたらく」を考える全国就業者データベース「はたらく定点調査」を公表。調査のなかからアルコールハラスメントを切り口にしたデータを紹介した。

調査概要

調査方法:オンライン
調査時期:2023年3月
調査対象:15歳から69歳の男女・本業または副業ではたらいている人
調査人数:10万人
※「はたらく定点調査」では、Z世代を15~26歳、Y世代(ミレニアル)を27~41歳、X世代を42~57歳、ベビーブーマーを58~69歳とそれぞれ定義

飲み会の欠席を叱責すること

飲み会の欠席を叱責すること

飲み会を欠席したことについて上司や先輩から叱責されることは、全体で78.7%、男性で72.8%、女性で86.9%が「ハラスメントだと思う」と回答した。また、世代別では「ハラスメントだと思う」と答えた割合が、Z世代が77.3%、ベビーブーマーが81.3%と、シニア層の方が高い割合だった。

酒席でお酌をしなかったことに対する叱責

酒席でお酌をしなかったことに対する叱責

酒席でお酌をしなかったことについて叱責されることについては、全体で78.9%、男性で72.1%、女性で85.0%が「ハラスメントだと思う」と回答した。世代別では「ハラスメントだと思う」と答えた割合が、Z世代が71.9%だったのに対し、ベビーブーマーは83.8%と、シニア層の方が高い割合だった。

ビールを勝手に注文

ビールを勝手に注文

お酒を飲むかどうかや飲む種類を確認されずに勝手にビールを注文されたことは、全体で50.6%、男性で47.4%、女性で54.4%が「ハラスメントだと思う」と回答した。世代別では「ハラスメントだと思う」と答えた割合が、Z世代が61.5%だったのに対し、ベビーブーマーは45.6%と、若年層の方が高い割合だった。

まとめ

特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)では、アルコール・ハラスメントについて「飲酒の強要」「イッキ飲ませ」「意図的な酔いつぶし」「飲めない人への配慮を欠くこと」「酔ったうえでの迷惑行為」の5つを主要なハラスメントとして定めている。一方で本調査の結果からは、何をハラスメントだと思うかは、性別や年齢によっても異なることが明らかとなった。忘年会・新年会でのアルハラを防ぐために、この機会に改めてお酒の場での振る舞いについて、社内での注意喚起を行ってはいかがだろうか。

参考:特定非営利活動法人ASK アルハラの定義5項目

参考:特定非営利活動法人ASK アルハラ防止 ガイドライン《モデルプラン》(2000年)