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2024年新入社員、情報通信業は成長意欲が高く管理者志向は3割超も ALL DIFFERENT調査

2024.07.04

組織開発・人材育成を支援するALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社(旧株式会社ラーニングエージェンシー、所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:眞﨑大輔)および人と組織の未来創りに関する調査・研究を行うラーニングイノベーション総合研究所は2024年3月28日~4月30日、2024年入社の新入社員4761人を対象に「新入社員意識調査」を実施した。2024年7月、情報通信業の新入社員の傾向や特徴について、調査・分析した結果を公表。事業領域の拡大や企業競争の激しさが増す情報通信業において、人材不足は今後ますます深刻化すると言われていることを受けて、新入社員の価値観やキャリア志向を探った。

調査概要

調査対象者:同社が提供する新入社員研修に参加した2024年入社の新入社員
調査時期:2024年3月28日~2024年4月30日
調査方法:Web・マークシート記入式、または自記式でのアンケート調査
サンプル数:4761人
出典元:情報通信業は成長意欲が高い傾向に!「専門職志向」が3割超、「管理職志向」を上回る(ALL DIFFERENT株式会社)

仕事で成し遂げたいこと「安定した生活」と「自分の成長」

仕事で成し遂げたいこと「安定した生活」と「自分の成長」

本調査ではまずはじめに、これからの仕事で何を成し遂げたいか質問。上位には「安定した生活を送りたい(68.8%)」「自分を成長させたい(61.4%)」「家族に恩返しをしたい(41.3%)」が並んだ。情報通信業を除く全業種(以下:他業種)と比較すると「安定した生活を送りたい」は+4.2ポイントで「自分を成長させたい」は+6.7ポイントと、情報通信業の方がやや高い傾向を示している。

また、今後どのような仕事をしていきたいかとの質問には「楽しくてやりがいのある仕事(67.1%)」「自身の成長につながる仕事(52.5%)」「自分のペースでやり切れる仕事(38.5%)」との回答が多くみられた。他業種との比較では「自身の成長につながる仕事」は+7.7ポイントで「自分のペースでやり切れる仕事」が+6.2ポイントとなっている。

成長に必要なのは「経験とフィードバック」理想の上司は「間違いを指摘してくれる」

成長に必要なのは「経験とフィードバック」理想の上司は「間違いを指摘してくれる」

次に本調査では、成長するために必要なものについて質問した。その結果「仕事を通じた成功体験(65.8%)」「上司や先輩からの事後のフィードバック(58.7%)」「仕事を通じた失敗体験(58.0%)」が上位となった。他業種では3位だった「上司や先輩からの事後のフィードバック」が+4.2ポイントで2位にランクインしている。

また、理想の上司については「間違いを指摘して正してくれる(58.6%)」「仕事やキャリアの悩みを相談できる(46.9%)」「自分のことをよく見てくれ、声をかけてくれる(42.3%)」が票を集めた。

今後のキャリアと転職志向

今後のキャリアと転職志向

続いて本調査では、将来どのような役割を担いたいか質問。その結果「専門性を極め、プロフェッショナルとしての道を進みたい<専門家>」がトップで32.4%となり、他業種よりも5.5ポイント高いことがわかった。一方「特にキャリアについての志向はなく、楽しく仕事をしていたい」「まだはっきりしておらず、今後決めていきたい」は他業種よりも割合が低いという。

さらに、入社した企業で働き続けたいかという質問には「できれば今の会社で働き続けたい」との回答が最も高く52.4%となったが、他業種よりは11.1ポイント低い。「そのうち転職したい」は他業種より4.4ポイント高く17.0%となっている。

まとめ

情報通信業の新入社員が高い成長意欲を持っており、成長のためには経験だけでなくフィードバックが必要だと考えていることがわかった。間違いを指摘し、キャリアの相談に乗ってくれる上司を求めており、約3人に1人はプロフェッショナルを目指したいと考えているようだ。

一方で、転職志向の高さも目立つ。働きやすい環境の整備はもちろん、成長意欲の高い若手に対しては社内でのキャリアアップを具体的に示すことも重要となるだろう。その上でも上司がロールモデルとなり、気軽に相談できる関係性を構築しておく必要がありそうだ。