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【2024年版】ボーナス平均支給額は年間106.7万円 38.9%の人が増額に doda調査

2024.11.20

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」が2024年版の「ボーナス平均支給額の実態調査」を実施し、その結果を発表した。正社員として働く20~59歳のビジネスパーソン1万5000人を対象に実施したインターネット調査の結果をまとめたものとなる。

調査概要

対象者:20歳~59歳の男女
雇用形態:正社員
調査方法:ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査(ネットリサーチ会社保有のデータベースをもとに実施、doda会員登録の状況については不問)
実施期間:2024年8月5日~8月13日
有効回答数:1万5000件
出典元:転職サービス「doda」ボーナス平均支給額の実態調査【最新版】(冬・夏、年代別、職種別の賞与)(パーソルキャリア株式会社)
※正社員の地域・年代・性別に合わせてウェイトバックを実施
※記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合がある

ボーナス平均支給額は年間106.7万円

同社によれば、2023年9月~2024年8月の1年間に支給されたボーナスについて、年間平均支給額は106.7万円(男性121.9万円、女性77.7万円)で、前回調査時の107.1万円より0.4万円減少したという。内訳は、冬が50.4万円で0.3万円ダウン、夏が51.0万円で0.2万円アップ、その他のボーナスは5.3万円で0.3万円ダウンと、前回とほぼ同水準であったことが報告された。

また、同社はボーナスの制度があると答えた人(87.8%)を対象に、2023年9月~2024年8月の1年間のボーナスについて、2022年9月~2023年8月の1年間と比較して支給額に変化があったか質問。「増えた」が38.9%で「減った」は17.8%となったことを報告している。なお「増えた」は前回の34.0%から4.9ptのアップで「減った」は前回の20.7%から2.9ptのダウンとなっていることから、賃上げがボーナスの金額に一定の影響を与えているとみられる。

職種別・年代別分析

職種別・年代別分析

同社は続いて、職種別での分析結果を報告。ボーナスの平均支給額が高い職種ランキングの上位は「内部監査(188.6万円/前回21位)」「法務/知的財産/特許(177.7万円/前回2位)」「リサーチ/市場調査(173.2万円/前回14位)」となり、【企画/管理】に分類される職種がTOP3を独占した。

また年代別の分析では、年間ボーナス平均支給額を前回と比較した結果が報告され、20代と30代が増加し、40代と50代は減少したことが明らかに。特に前回からの変化が大きかったのは、20代の3.9万円アップ(2023年:70.9万円、2024年:74.8万円)と、50代の5.6万円ダウン(2023年:129.5万円、2024年:123.9万円)であったことが報告された。

まとめ

今回の調査結果を見ると、全体のボーナスの年間平均支給額はわずかに減少したものの、20代30代の若手では支給額が増加傾向にあることがわかる。若手人材の獲得競争の激化が、こうしたところにも影響していると推察される。

ボーナスは従業員の仕事に対する満足度に影響する要素のひとつ。適正な評価がなされ、それに見合う支給額となっているだろうか。企業側としては原資の確保とあわせて、評価制度の見直しも適宜行っていく必要があるだろう。

同社では「ボーナスの使い道」に関する調査結果も公表している。こちらも参考にしていただきたい。

参考:ボーナスの使い道ランキング【最新版】(パーソルキャリア株式会社)