人事部門「業務プロセス」での生成AI活用、わずか8.9% コーナー調査
株式会社コーナー(本社:東京都渋谷区、代表取締役:門馬貴裕)は、企業の人事担当者300名を対象に「AI時代における人事・組織の実態調査」を実施し、個人・組織・人事それぞれのAI活用状況や、業務への影響、活用が深まらない理由を多角的に調査した。
調査概要
調査タイトル:「AI時代の人事・組織実態」調査
調査対象:企業に就業中の人事部門役職者・担当者
調査期間:2025年12月2日〜12月8日
サンプル数:259名
調査実施者:株式会社コーナー
調査方法:Webアンケート調査
出典元:日常化する個人のAI活用と進まない組織のギャップーAI活用が根付かない構造【調査レポート公開】(株式会社コーナー)
個人・組織のAI活用状況 組織に根付かない理由は?
本調査によると、人事部門でのAI活用は個人・部門単位では進んでいる一方で、業務プロセスや意思決定に組み込まれた活用は限定的であることがわかった。個人では業務において68.2%が「ほぼ毎日」利用しているが、組織での活用状況は「個人単位での利用が中心(31.7%)」と「部門単位での活用(27.4%)」が大半を占め、業務プロセスや制度に組み込まれた活用は18.9%にとどまっている。
AI活用の主導部門はDX部門や情報システム部門が多い一方で、明確な主導部門が定まっていない企業も一定数あった。そのため、組織横断で設計・判断を行う主体が不在なことが示された。
また、組織のAI活用が根付かない理由としては「従業員のリテラシー/スキル不足(48.1%)」が圧倒的に多く挙げられており「業務プロセスと紐付いた具体的なユースケース設計ができていない(39.0%)」が続いている。ガイドラインやルール整備だけでなく、業務・組織設計、推進体制が影響しているようだ。
人事部門のAI活用
人事部門のAI活用は「個人単位での利用が中心(45.9%)」が最多で、業務プロセスに組み込まれている状態は8.9%と1割未満にとどまっている。人事部門で生成AI活用を担う「体制がない(61.1%)」という回答が過半数を超え、DX部門や経営企画の支援も限定的だ。組織横断で人事AI活用を後押しする構造が整っていない実態が明らかになった。
また、人事業務では活用推進の体制がない企業が多く、組織として活用する環境が整っていないことも示唆された。
なお、AI時代の組織・人事戦略を推進する上での課題は「AI・テクノロジーに関する知識・理解(63.7%)」が最多となった。次いで「人事部内のリソース不足(43.2%)」が続いている。また、施策や業務の設計・推進に関わる「データ分析力(38.6%)」「プロセス設計力(34.7%)」「戦略策定力(34%)」についても、スキルの不足感が示された。
まとめ
調査結果から生成AIの個人活用が先行し、組織の仕組み(方針共有・業務設計・ガバナンス整備など)が思ったように進んでいないことが明らかになった。組織としての変革には、まだまだ大きな課題が残っているようだ。
生成AIが急速に広がる中で、企業の多くは「どう使うか」を模索している段階にあると考えられる。ツールの導入を推し進める前に、AI活用を前提とした業務や組織の設計が必要といえるだろう。











