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「人的資本経営」中小企業の認知と実践いずれも3割台 フォーバル調査

2026.10.09
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株式会社フォーバル(本社:東京都渋谷区、代表者:中島將典)が運営するフォーバル GDXリサーチ研究所は、全国の中小企業経営者1145人を対象に、人的資本経営の認知・取り組み状況などを調査した。その結果、人的資本経営を認知している企業は32.3%、取り組んでいる企業は32.8%にとどまったという。

調査概要

調査対象:全国の中小企業経営者
有効回答数:1145人
調査主体:フォーバル GDXリサーチ研究所
レポート発行日:2026年10月2日
出典元:「BLUE REPORT[11月号]『中小企業の人的資本経営の推進<1>』」(株式会社フォーバル)

人的資本経営の認知は32.3%、実践につながらない企業も

人的資本経営の認知は32.3%、実践につながらない企業も

同社の調査によると、人的資本経営について「知っており、他の人に説明できる(5.9%)」「知っているが、説明できるほどではない(26.4%)」と、認知している企業が32.3%にとどまった。

人的資本経営を認知している企業に、取り組み状況を質問。「十分取り組んでいる(4.8%)」「ある程度取り組んでいる(28.0%)」は合わせて32.8%だった。「あまり取り組めていない」「全く取り組めていない」の合計が59.1%に上り、認知している企業でも実践に至っていないケースが多かった。

未実施の理由は「他の業務が優先」時間や人材不足も

未実施の理由は「他の業務が優先」時間や人材不足も

続いて、人的資本経営に「あまり取り組めていない」「全く取り組めていない」と回答した企業に、その理由について質問。「他の業務が優先される(42.2%)」が最多だった。次いで「何から始めればよいか分からない(35.3%)」「取り組む時間の余裕がない(33.8%)」「社内に知識・経験のある人材がいない(32.8%)」が挙がっている。

また、従業員の定着状況については「定着しており、離職はほとんどない(33.6%)」「おおむね定着している(43.4%)」と、合わせて77.0%の企業が従業員は定着していると回答した。

定着要因としては「働きやすい職場風土・企業文化の醸成(76.4%)」が最多に。次いで「賃上げや賞与などの待遇改善(54.0%)」「休日増加や残業削減などの労働環境の改善(48.3%)」と続いた。

まとめ

今回の調査から見えてくるのは、中小企業における人的資本経営の課題が「必要性を認識しているか」だけではなく「日々の業務の中で具体的な取り組みに移せるか」にある、ということだろう。

人的資本経営を認知している企業でも、十分に取り組めていない企業が多く、その背景には他業務の優先や、何から始めればよいか分からないといった実務上の壁がある。一方、従業員の定着では職場風土や待遇、労働環境などが重視されている。

人的資本経営につながる職場環境の改善や人材育成など、着手できる具体的な施策に落とし込んでいきたい。