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「退職後にも関係が続く人」管理職の約4割が0人と回答 SCIA調査

2026.10.20
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セカンドキャリア・インキュベーション協会(SCIA、代表:小口彩子)は、45〜59歳で課長相当以上の管理職300人を対象に「管理職の『社会資本』実態調査」を実施した。調査の結果、会社で築いた人間関係が退職後も続くとは限らず、社外でのつながりや自身の経験・強みを生かす基盤づくりが課題となっている実態が明らかになった。

調査概要

調査名: 管理職の「社会資本」実態調査
調査実施日: 2026年9月29日〜2026年9月30日
調査対象: 全国の45〜59歳の正社員で、課長相当以上、現勤務先での勤続年数が5年以上、勤務先の従業員規模が100人以上の人
有効回答数: 300人
調査方法: 株式会社ネオマーケティングのアンケートシステムを利用したWebアンケート
調査主体: セカンドキャリア・インキュベーション協会(SCIA)
出典元:名刺定年(セカンドキャリア・インキュベーション協会)

会社を離れた後も続く仕事関係は中央値2人、38.1%が「0人」

会社を離れた後も続く仕事関係は中央値2人、38.1%が「0人」

本調査では、仕事上で月1回以上やり取りする相手は中央値20人(平均32.2人)。一方、会社を離れた後も個人的に連絡を取り合うと思う人は、中央値2人(平均4.3人)にとどまった。

退職後も続くと思う関係の人数では「0人(38.1%)」が最多となり「1〜2人(19.1%)」「3〜9人(27.8%)」「10人以上(15.1%)」が続いている。

また、自分の実力や経験が社外でも通用すると考える人は54.7%。その164人のうち43.3%は、会社を離れた後も続くと思う関係が2人以下だった。自身の能力に自信を持つことと、その能力を社外で生かすための人間関係を持つことは、必ずしも一致していない実態が明らかになった。

「肩書きなしで自己紹介」「社外で強みを生かす」機会が課題

「肩書きなしで自己紹介」「社外で強みを生かす」機会が課題

続いて本調査では、過去1年間に、会社名や肩書きを使わずに自己紹介する機会が「ほぼない」と回答した人は48.3%だった。また、会社の仕事関係以外の人から、自身の経験や知識を頼りに相談や依頼を受けたことが「ない」人は54.3%に上った。肩書きなしで自分の強みを説明する自信がない人も48.0%となっている。

さらに、会社を離れた後のキャリアに不安を感じる人は62.0%だった一方、その後に向けて現在取り組んでいることがない人は58.0%。両方に当てはまる人は全体の34.3%で、約3人に1人に相当する。

現在、何も取り組んでいない174人がその理由は「特に理由はない(46.0%)」が最多に。次いで「必要性を感じていない(20.1%)」「時間がない(19.0%)」「何から始めればよいかわからない(16.7%)」と続いた。

まとめ

本調査結果からは、管理職が会社内で多くの仕事関係を築いていても、そのつながりを退職後も維持できるとは限らない実態が読み取れる。月1回以上やり取りする相手は中央値20人である一方、会社を離れた後も続く関係は中央値2人で、38.1%が「0人」と回答した。さらに、約半数は肩書きなしで自己紹介する機会がほとんどなく、社外で経験や知識を生かす機会も限られているようだ。

退職後のキャリアに関する不安を解消する支援は、CSRの遂行という視点だけでなく、現役社員のモチベーション向上や、将来的なビジネスパートナーの獲得といった点からも重要だと考えられる。

役職定年や退職が近づいてからの準備はもちろん、在職中から社外との接点や自身の強みを言語化する機会を意識することが、重要だろう。