男性育休取得率100％のオイシックス・ラ・大地株式会社が8年目の「復職式」を開催

オイシックス・ラ・大地株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長：高島宏平）は、育児休業から復帰する社員に「おかえりなさい」を伝えるイベント「復職式」を実施。対象者の中から10名が参加したという。

復職者に「おかえり」を伝えて迎える「復職式」

同社は、育休から復職する社員へ会社から期待と歓迎の気持ちを伝えるために2017年より毎年「復職式」を開催している。復職者に「おかえり」の気持ちを伝えることで、復職への不安払拭と、仕事へのモチベーションアップに繋がる場づくりを目標としたものだ。8年目の開催となる今年は、先輩パパママ社員からの応援メッセージ動画上映や、復職証書授与、復職者による決意表明が行われた。

同社代表取締役社長の高島氏は式典にて「復帰後は、復職前の自分とは比較せず、逆にお子さんがいるからこそできることや、新しい働き方、暮らしとの両立をみつけていってほしいです。長期的に持続可能な活躍をしてもらいたいなと思っています。もどってきてくれて、ありがとうございます」との祝辞を述べたという。

育休取得率・復職率ともに100%

「育児・介護休業法」の改正などにより男性の育児休業取得促進が進むなか、同社では年々男性社員の育休取得率が上昇。2022年にはさらに支援を後押しするために「育児目的休暇制度」を導入している。その効果もあってか、2023年には対象の男性社員13名全員が休暇を取得し、同社で初めての取得率100%を達成した。なお同社の2022年度時点の男性育休期間は平均47.9日となっている。

同社では復職日や勤務内容は個別事情に合わせて調整が可能で、男女問わず育休から復帰しやすい環境づくりを目指しているという。その結果、復職率は100％と、育休・産休後も多くの社員が活躍しているほか、これらの取組が全社に浸透したことで、育休取得社員を応援する会社の風土が醸成され、積極的に育休を取得する男性社員の増加につながった。

まとめ

積水ハウス株式会社が発表した「男性育休白書2023」では、2023年に育休を取得した男性の割合は23.4%で2019年と比べて約10倍にも及ぶものの、いまだ4人に1人に満たない実態が明らかに。また、約7割の男性が育休取得に対して不安を抱いていることも判明している。

同社は育休を取得しやすい環境として、制度の制定のみにとどまらず「復職式」というイベントで復職後のフォローを実施。社全体で取り組んでいくことで、社内風土の醸成にも効果が得られたと報告しており、実際に男性の育休取得率100%を達成している。自社の取り組みにおいて参考にしてみてはいかがだろうか。

出典元：男性育休白書2023（積水ハウス株式会社）