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世界と比較して出社中心の勤務形態をとる割合が高い日本 働く人の本音は?

2024.05.17

SaaSレビュープラットフォームキャプテラは、リモートワークとオフィスワークにおいて、従業員が負担するコストを明らかにすることを目的に調査を実施。11カ国の従業員2716名(日本からは245名)に意識調査を行い、オフィス勤務に対する従業員の考え方を世界平均と比較し分析した。調査結果の概要について紹介する。

調査概要

キャプテラ2024「仕事に要するコスト調査」
調査期間:2024年3月
調査対象:各国の企業で正規・非正規問わず雇用されていることを条件に抽出
回答者数:2716名(米国n=250、カナダn=250、ブラジルn=244、メキシコn=245、英国n=248、フランスn=244、イタリアn=250、ドイツn=246、スペインn=246、オーストラリアn=248、日本n=245)
調査方法:オンライン調査
出典元:魅力的なオフィスワークの条件とは?フルリモート希望が最も少ない国ニッポンの実情(キャプテラ)

日本の完全出社率は世界平均を大きく上回る

日本の完全出社率は世界平均を大きく上回る

本調査結果によると、日本における勤務形態は「完全出社」が71%で最も多く、世界11カ国平均の43%と比較しても非常に高い割合である。一方「完全リモートワーク」はわずか1%にとどまり、世界平均の14%と比べて極端に低い結果が報告されている。また、ハイブリッドワークは日本で22%、世界11カ国平均は37%。日本では出社中心の勤務形態が依然として主流であることがうかがえる。

本調査では、日本で現在オフィス勤務をする人の約4割がリモートワークまたはハイブリッドワークを希望していることがわかっている。また、現在ハイブリッド勤務をしている人で「完全出社」を希望する人はわずか6%にとどまった。

世界でリモートワークが好まれる理由は「ワークライフバランスの向上」にあることが本調査にて判明。リモートまたはハイブリッドを希望する理由として、世界11カ国平均では44%が回答している。日本では23%と、上位ではあるものの約半数となった。

まとめ

本調査結果から、日本では世界と比較して出社中心の勤務形態をとる人が多い実態が明らかになった。その理由は一概には言えないだろうが、ワークライフバランスを重要視する傾向は世界の方が高いようだ。

オフィス勤務の人のうち、約4割はリモートもしくはハイブリッドワークを希望しているとの調査結果も出ている。従業員が希望する勤務形態をとれているか、今一度見直してみることも必要ではないだろうか。