【2025年版】7月のビジネスメール・手紙の挨拶文例~お役立ちコンテンツ~
2025年は、南九州で5月16日に梅雨入りし、1951年以降もっとも早い記録を更新しました。さらに、6月以降は真夏日が続出し、気象庁も「過去10年で最高レベルの猛暑の可能性」を示唆しています。このような厳しい気候を踏まえると、ビジネスメールや手紙では、相手の体調を気遣う表現や季節感を取り入れることが一層重要となります。
本記事では、7月に送るメールや手紙におすすめの時候の挨拶や結びの言葉を、フォーマル・カジュアルそれぞれのシーンに応じて紹介します。
目次
●【メール】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉
●【メール】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉
●【手紙】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉
●【手紙】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉
●まとめ
【メール】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉
7月は全国的に梅雨が明け、本格的な夏の訪れとともに、強い日差しや厳しい暑さを実感する季節です。このような時期に送るメールでは、季節感や気温の高さを意識し、「夏」や「暑」といった言葉を取り入れると、相手への心配りが伝わります。今回は、フォーマルなビジネスシーンにふさわしい、7月のメール文頭・文末表現を紹介します。
時候の挨拶
フォーマルな場面での時候の挨拶には、「〇〇の候」や「〇〇のみぎり」といった漢語調の表現がよく用いられます。これに続けて、相手の健康や繁栄を喜ぶひと言を添えることで、より丁寧で思いやりのある印象を与えることができます。また、送る時期や相手の住む地域の気候に合わせた言葉選びを心がけると、より好印象につながるでしょう。
・向暑の候(みぎり)、貴社いよいよご盛栄のこととお喜び申し上げます。(7月上旬)
・盛夏の候(みぎり)、貴社におかれましてはますますご健勝のことと、お喜び申し上げます。(7月中旬)
・炎暑の候(みぎり)、貴社におかれましては一段とご隆盛の由、大慶の至りと存じます。(7月下旬)
・三伏の候(みぎり)、〇〇様におかれましては一層ご清祥のこととお慶び申し上げます。(7月中旬~下旬)
結びの言葉
文末には、文頭とは異なる表現を用いた上で、相手のさらなる活躍や発展を願う一文を添えるのが一般的です。丁寧な結びの言葉を添えることで、文章全体に礼節が感じられ、より良い印象を与えることができます。文脈や相手との関係性に応じて、形式的になりすぎない配慮も大切です。
・盛暑の折、貴社ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
・厳暑のみぎり、皆様のご無事息災をお祈り申し上げます。
・烈暑の候、ご自愛専一に精励ください。
・暑熱耐え難い時節ではございますが、今後ともお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。
【メール】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉
頻繁にやり取りのある顧客や、比較的親しい関係性の相手には、やや砕けた表現を用いることで、程よい親しみや温かみを伝えることができます。ここでは、日常的なビジネスメールにも応用しやすい、カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉を紹介します。相手との関係性や文脈に応じて、柔らかな表現を取り入れるとよいでしょう。
時候の挨拶
カジュアルなビジネスメールでは、口語調の時候の挨拶を取り入れると、柔らかく親しみやすい印象になります。7月らしい季節感を感じさせる表現のあとに、相手の体調や仕事の様子を気遣うひと言を添えることで、より丁寧な文章に仕上がります。
・夏本番を迎え、うだるような暑さが続くこの頃です。貴社におかれましては益々ご隆昌のことと存じます。
・梅雨明けとともに猛暑がやってきました。○○様におかれましては、なお一層ご清栄のことと存じます。
・蝉の鳴き声が暑さを増幅させるこの頃、○○様におかれましては、一段とご活躍のことと拝察いたします。
・夏の日盛りに木陰の恋しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
・連日厳しい暑さが続いておりますが、お変わりありませんか。
結びの言葉
文末には、文章全体の雰囲気に調和した、丁寧かつやわらかな表現を用いるとよいでしょう。相手の今後の活躍を願う言葉や、今後のお付き合いをお願いする一文などを添えることで、温かみのある締めくくりとなり、好印象を与えることができます。
・しばらく厳しい暑さが続きそうですが、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
・梅雨明けの暑さもひとしおでございます。夏風邪など召されませぬようご自愛ください。
・ますますの酷暑に体調を崩されませぬよう、どうぞ健やかにお過ごしください。
・暑さ厳しき折、ますますのご活躍をお祈りいたします。
・まずは暑中のお見舞いを申し上げます。
【手紙】フォーマルな時候の挨拶と結びの言葉
公的な文書やビジネスレターでは、伝統的な書式や表現に則った、あらたまった言い回しを用いるのが一般的です。ここでは、そうした正式な場面に適した文頭・文末の表現について、ポイントを整理しながら紹介します。
時候の挨拶
フォーマルな手紙を送る際には、文頭に「拝啓」などの頭語を添えることで、より丁寧な印象を与えることができます。頭語の後には、メールの場合と同様に、漢語調の時候の挨拶を続けるとよいでしょう。
・謹啓 仲夏の候(みぎり)、貴社におかれましては一段とご隆盛のことと、お喜び申し上げます。
・謹呈 大暑の候(みぎり)、○○様におかれましては、なお一層ご健勝のことと拝察いたします。
・恭啓 猛暑の候(みぎり)、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
・拝啓 酷暑の候(みぎり)、貴社ますますご繁盛の段、大慶至極に存じます。
・拝呈 炎熱の候(みぎり)、いよいよご清祥のこととお喜び申し上げます。
結びの言葉
7月という季節を考慮し、文末には相手の健康や繁栄をお祈りする言葉を添えると、より心のこもった印象を与えることができます。ただし、文頭に頭語を用いた場合は、それに対応した結語を用いる必要がある点にもご注意ください。
・三伏大暑のみぎり、貴社ますますのご繁盛を心よりお祈り申し上げます。 謹言
・極暑の候、〇〇様のより一層のご活躍を祈念いたします。 謹白
・猛暑の折、末筆ながら、皆様の益々のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 敬白
・烈暑の折、何卒お身体をおいといくださいませ。 敬具
・気候不順な季節につけ、くれぐれもご自愛ください。 敬白
【手紙】カジュアルな時候の挨拶と結びの言葉
堅苦しい印象ではなく、親しみやすさや温かみを伝えたい場合には、メールと同様に、柔らかな表現の時候の挨拶や結びの言葉を用いるとよいでしょう。ここでは、カジュアルなシーンにおける手紙の文頭・文末表現について紹介します。
時候の挨拶
カジュアルな場面での手紙では、頭語や結語を省略し、季節感を表す言葉から書き始めるのが一般的です。相手の住む地域の気候や季節に合わせた時候の挨拶を述べたあとに、相手の様子をうかがう一言を添えると、より親しみやすく温かみのある文面になります。
・暑中お見舞い申し上げます。お変わりなくお過ごしでしょうか。
・寝苦しい熱帯夜が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
・梅雨が明け海山の恋しい季節となりました。○○様もお元気でお過ごしのことと拝察いたします。
・蝉の声がにぎやかになる季節を迎え、ますますご壮健のことと存じます。
・盛夏の頃ですが、相変わらずご活躍のことと存じます。
結びの言葉
手紙の結びには、文頭と同様に柔らかな表現を選ぶことで、全体として穏やかで親しみのある印象を与えることができます。相手の健康を気遣う一言や、今後の厚誼・指導をお願いする言葉を添えることで、より一層の心遣いが伝わるでしょう。
・酷暑の時節柄、どうかご自愛専一にお過ごしください。
・皆様おそろいで、ご壮健にてこの夏を乗り切られますようお祈りいたします。
・炎暑焼けるが如しの昨今、どうぞ健やかにお過ごしください。
・梅雨明けの盛夏の折、貴社のさらなるご活躍をお祈り致します。
・うだるような暑さが続いておりますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
まとめ
本稿では、使用するツールに応じて、フォーマルな場面とカジュアルな場面それぞれに適した7月の時候の挨拶を紹介しました。相手や媒体に合わせて表現を使い分けることで、文章の雰囲気にも変化が生まれ、より丁寧で心のこもった印象を与えることができるでしょう。暑さが一段と厳しくなるこの季節だからこそ、相手の体調や気持ちに寄り添う文章となるよう、ぜひこれらの表現を活用してみてください。











