「寒中見舞い」を送り損ねたら「余寒見舞い」を送りましょう~オフィスのお役立ちコンテンツ~
近年、年末年始のご挨拶も電子化が進み、年賀状を控える企業が増えています。その一方で、デジタル時代だからこそ、年賀状を顧客との大切な接点の一つとして捉え、丁寧に送っている企業もあります。通常、頂いた年賀状への返信や、松の内(1月8日)を過ぎてから立春(2月4日ごろ)までの挨拶には「寒中見舞い」を送ります。しかし、万が一その時期も逃してしまった場合には、どのように対応すべきでしょうか。今回は、寒中見舞いの時期を過ぎてしまった後でも送れる「余寒見舞い(よかんみまい)」について詳しく紹介します。
「寒中見舞い」は松の内から立春まで
お世話になっている方々へ送る「寒中見舞い」は、かつては厳しい寒さの中に相手を気遣うための挨拶状でしたが、現在では以下のようなケースで送られることが一般的です。
・ご自身や先方が喪中の場合
・年賀状を出すタイミングを逃してしまった場合
・「お歳暮」や「お年賀」を贈りそびれ、お品物と一緒に挨拶状を添える場合
送る時期は「松の内から立春まで」とされています。
松の内:関東では1月7日まで、関西やその他の地域では1月15日までとされることが多いです。
立春:年によって異なりますが、2026年は2月4日でした。
そのため、関東であれば1月8日、関西等では1月16日以降に相手方に届くように手配するのがいいでしょう。
時期を過ぎたら「余寒見舞い」を
立春(2月4日ごろ)を過ぎてしまった場合は、「余寒見舞い」として出します。明確な期限は定められていませんが、一般的には2月末日まで、寒さの厳しい地方へ送る場合は3月上旬までを目安に届くよう送るのがお勧めです。
「余寒見舞い」はどうやって書く?
「余寒見舞い」は以下の様に構成する。
・寒中/余寒見舞いの挨拶
・時候の挨拶
・先方の安否を尋ねる言葉
・自身の近況を伝える言葉
・日付
なお、「拝啓」や「敬具」などは書きません。
しばらく連絡していない場合は失礼のないようその旨を書き、相手の近況を尋ねる。また寒中見舞いをもらって返信していなかった場合は、お礼の言葉なども添えましょう。
喪中の相手に出す場合は、おめでたい言葉、明るい話題などは避け、自分が喪中の場合は、いつ誰が亡くなったのか、そのために挨拶状が出せなかったことも書き添えましょう。
そして、「余寒見舞い」なので、いずれの文末も最後に「寒さに気をつける」ような言葉や「春を待ちわびる」言葉を添えると、より心のこもった印象になります。
余寒見舞いの文例
余寒見舞いの文例を紹介しましょう。
①幅広い使い方ができる文例
■「余寒見舞い」の挨拶・時候の挨拶
・余寒お見舞い申し上げます
・余寒が身にしみる今日このごろ 立春を迎えましたがまだまだ寒い日が続きます
・余寒の候 寒さの中にも春の兆しが感じられるようになりました
・春の陽気が待ち遠しいこのごろですが その後いかがお過ごしですか
■結びの言葉
・暖かくなりましたら 是非お会いできれば幸いです
・立春を過ぎたとはいえまだまだ寒い毎日が続きます
・ご自愛くださいませ
②寒中見舞いを貰った場合の文例
■「余寒見舞い」の挨拶・時候の挨拶
①に同じ
■寒中見舞いの返信文(時候の挨拶)
・先日はご丁寧なご挨拶を賜り 誠にありがとうございました
・おかげさまで私どもも つつがなく過ごしております
・しばらくは寒さが続くようですので どうかくれぐれも自愛ください
③喪中に年賀状をもらった場合の文例
■「余寒見舞い」の挨拶・時候の挨拶
①に同じ
■喪中だった場合の文例
・昨年○月に●●(続柄)を亡くし 年末年始のご挨拶を控えさせていただきました。
はがきの選び方とマナー
余寒見舞いには、早春の花(椿、梅、水仙、ふきのとう)や、冬の名残を感じさせる雪などの絵柄が適しています。
なお自分や相手が喪中の場合、派手過ぎない落ち着いたものを選ぶようにしましょう。「難を転じる」などの意味がある「南天」などの絵柄もおすすめです。
また「年賀状や寒中見舞いを出しそびれた場合」と「喪中の場合」で異なるので注意が必要です。「余寒見舞い」はあくまで季節の挨拶状なので「新年を祝う年賀状」の替わりではないという認識を持っておきましょう。
避けるべき表現(NG事項)
「余寒見舞い」などの挨拶状は、「終わり」や「区切り」を意味する句読点は、縁起が悪いとされているため、原則として句読点を使いません(「相手との関係性が終わる、区切りをつける」という意味が含まれると考えられているため)。
また、「余寒見舞い」に限らず、句読点を使わない理由は諸説あり、句読点を付けた文章は「読みやすくするため」であることから、「教養がないという判断」と思われてしまうからという説もある。ただし、いずれも厳密な決まりではない。
なお「寒中見舞い」を書く場合と同様に、「余ったから」といって、「余寒見舞い」に年賀はがきを使うのはNGです。通常のはがきや専用にデザインされたものを使いましょう。
まとめ
「余寒見舞い」は、年賀状や寒中見舞いの単なる代用ではなく、期間内に送れなかった際の大切な返礼の形です。
「時期を過ぎてしまったから……」と諦めてしまうのではなく、相手を気遣う言葉を添えて送ることで、誠実な印象を与えることができます。ぜひ、心のこもった挨拶として活用してみてください。









