パート求人の応募数について新型コロナウイルスの影響を調査 「居酒屋・バー」求人は90%減、「在宅OK」検索15%増
ビースタイル グループで主婦に特化した全国求人サイト『しゅふJOBパート』を運営する株式会社ビースタイル メディア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:小牟田斉美)は、3月~4月の求人・応募動向について緊急で独自調査した。
<調査概要>
応募動向(求職者側)と求人動向(企業側)から見て新型コロナウイルスでどれくらい影響を受けているか。
<応募動向(求職者側)>
①3月25日東京都で発表された、不要不急の外出自粛要請の前後の変化
通常時と比較するため、自粛要請が出た3月4週(3月25日の週)と2019年の同時期で応募数を比較。その後、各都道府県でも自粛要請が発表されているため全国のデータで集計。
②4月8日、緊急事態宣言前後の変化
また通常時と比較するため、今月の4月2週目(4月8日の週)と2019年の同時期で応募数を比較。
<応募動向(求職側)のまとめ>
①3/12~3/25、3/26~4/8の日程で集計
昨年対比で見たときに応募数自体は減少していないが、サイト内で仕事検索される回数が減少、外出自粛要請前後でサイト内の検索ニーズが約10%減。
その中でも唯一、増加した検索条件は「在宅」、「在宅OK」の条件検索、約15%増加。
外出せず働きたいニーズは高まっていると思われる。
②4月の2週目の日程で集計
応募数自体にあまり影響は出ておらず、緊急事態宣言後も例年と遜色なく応募数は推移している。4月8日の昨年対比を見ても応募数自体は増加。ただし、求職者が仕事検索をする際に「在宅」のキーワードで探すケースが増加している。
<求人動向(企業側)>
全体を見ると、求人数は例年通り推移しているが、業種によって新型コロナウイルスの影響を受けているものがある。
※求人数に関しては2020年3月10日と4月9日で、全国求人数(企業数)を比較
※一部のデータは概算データとして抽出
①減少した求人
「フード・飲食求人」「オフィスワーク系求人」の企業数が1か月前の80%前後に減少。
【フード・飲食系】
・「キッチンスタッフ」14%減。
・「ホールスタッフ」42%減。
・「居酒屋・バー」約90%減。
【オフィスワーク系】
・「一般事務・データ入力系」27%減。
・「経理・人事系」21%減。
②増加した求人の傾向
「コンビニ・スーパー・日用品求人」は例外で求人18%増。
<求人動向(企業側)のまとめ>
減少している求人の傾向としては、全体的に中小企業、個人経営のお店などの求人。また、<フード・飲食系>の「居酒屋・バー」業態での求人は激減傾向にあるが、「キッチンスタッフ」は14%減に留まっている。テイクアウトやデリバリーなどへの移行が要因と考えられる。
増加している求人の傾向としては、生活必需品のニーズは外出自粛中でも高く人手不足傾向。全体的に見て、「衛生環境の整った職場」・「濃厚接触しない」職場は掲載数が減らない印象にある。
新型コロナウイルスの影響で業界ごとに出てくる 新たな「人手」の問題
新型コロナウイルスの影響以前にも「人手不足」「人余り」の業界があったがこれからはさらに如実に表れてくるだろう。特に介護業界や物流業界など人と接する「サービス業」や事務作業といった人と関わらない仕事や業界はこれからどうなっていくのか。
仕事の効率化、タスク管理などマネジメントできる人材がどの業界でも生きていくことができるだろう。
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