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エンジニア希望学生の就活動向 約半数の学生が就活早期化

2020.09.09

 レバテック株式会社が運営する、ITエンジニア専門新卒向け就職支援エージェント、レバテックルーキーは、2022年入社予定のエンジニア就活生256名を対象に、就職活動に関する意識調査を実施した。

学生の半数が「就活早期化」

学生の半数が「就活早期化」

 「新型コロナウイルスの影響で当初の予定よりも就活の動き出しは早くなったか」と質問したところ、45.9%が「早くなった」、48.2%が「変化なし」、5.9%が「むしろ遅くなりそう」と回答した。

就活の動きだしを「1〜2ヶ月」前倒し

就活の動きだしを「1〜2ヶ月」前倒し

 就活の動きだしが早くなったと回答した人に、「就職活動、実際に何ヶ月程度早まったか」と質問したところ、最も多かったのは「1〜2ヶ月」で66.7%、次いで「3〜4ヶ月」が22.2%、「6ヶ月以上」が6.8%、「5〜6ヶ月」が4.3%と続いた。

 「早期就活」という考え方は、22年卒以降も一般化してくることも考えられる。

5人に1人が年内の内定承諾を検討

5人に1人が年内の内定承諾を検討

 「いつまでに就活を終わらせたいか」と質問したところ、「2021年4月までに」就職活動を終わらせたいと回答した学生が最も多かった。また、早期就活と言われる年内の内定承諾も全体の18%程度と、約5人に1人が年内で就活を終わらせるつもりであることが明らかになった。

 近年では、就活を早期に終わらせ、入社までの期間でエンジニアを志す学生ならではの時間の使い方をする学生もいる。例えば、自己研鑽のための学習やオリジナルの成果物を作成したり、内定者インターンに参加して実務経験を積むなどである。

 就活市場の動きとしては、2021年卒から経団連が定める就活ルールを廃止し、政府主導に引き継がれたが、既存の就活ルールに沿った採用スケジュールを踏襲すると発表した。しかし、全体の約85%が2021年4月までに就職活動を終わらせたいと回答していることから、新卒エンジニア採用をする企業は、例年よりも早く本選考の開始を検討する必要があることがわかった。

67%の学生が内定獲得に積極的

67%の学生が内定獲得に積極的

 「すでに本選考がはじまっている企業があれば積極的に受けてみたいと思うか」と質問したところ、67.6%が「思う」と回答した。

 例年であれば、この時期はサマーインターンへの参加や業界研究など、就活準備をするのが一般的であったが、新型コロナウイルスの影響もあり、本選考の需要が高まっていることが見受けられた。

「早期に内定が欲しい」人多数

「早期に内定が欲しい」人多数

 すでに本選考がはじまっている企業があれば「受けてみたい」と考えている人に、「選考を早期に受ける一番の目的は何か」と質問したところ、最も多かったのは「早期に内定が欲しいから」で56.6%、次いで「何かしら企業と接点を持っておきたいから」が21.4%、「企業理解を深めたいから」が20.8%と続いた。

 新型コロナウイルスの感染拡大による企業の業績の落ち込みから、採用活動を控える企業も多くなっており、「焦り」や「不安」から学生は「早く内定を取りたい」という気持ちが強くなっていることも考えられる。

内定承諾までの比較検討企業数「5〜8社」

内定承諾までの比較検討企業数「5〜8社」

 「最低でも何社の選考を受けたいか」と質問したところ、最も多かったのは「5〜8社」で48.8%であった。

 「1〜4社」と「9〜12社」と回答した学生は、どちらも全体の2割程度を占めており、10社近く選考を受ける学生もいれば、4社以内と少ない企業数の中で意思決定をする学生もいることがわかった。

 1人の学生が面接を3回する企業を「8社」比較検討すると仮定した場合、週に2回面接を受けたとして約2〜3ヶ月で就職活動が終了するということが想定できる。アンケートの調査結果通り、仮に22年卒学生の全体の85%が2021年4月までに就職活動を終了するのであれば、遅くとも年明けまでには本選考を開始することが企業には求められる計算となる。

まとめ

 新型コロナウイルスの感染拡大は、学生の就活動向にも大きな変化をもたらしている。就活の早期化に対応できる企業の需要が高まってくるのではないだろうか。

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