最低賃金の理想はいくら?扶養を外す時給ライン「2,000円以上」なら約9割
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は、『扶養枠と時給』をテーマに、働く主婦・主夫層にアンケート調査を実施した。
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今年の収入上限
今年の収入上限に関する希望を尋ねたところ、最も多かった回答は「気にしない」だった。次いで多かったのは「年収103万(配偶者控除や夫の家族手当支給枠内)」となっている。
収入上限に関する希望:時給への不公平感の有無別比較
別集計した調査「時間あたりの賃金(時間給)に換算して考えた場合、過去もしくは現在の仕事について不公平だと感じることはありますか」の結果とのクロス集計を行った。時給に不公平を感じたことがある人では、収入上限を気にしない人が多く、不公平を感じたことがない人は103万を上限と回答する人が多かった。時給に対して不公平を感じている人の方が、制限を設けずより多くの収入を得ようとする意欲が高くなるという傾向がみられる。
扶養枠を外す時給
時給換算でいくらの仕事であれば扶養枠を外すか尋ねたところ、最も多かったのは1500円以上となった。時給換算2000円以上であれば、その割合は89%となる。
調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:655名
調査実施日:2021年3月24日(水)~2021年3月31日(水)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
しゅふJOB総研
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志のもと2011年につくられた。「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信している。
まとめ
今回の調査からは、働き手に支払われる時給相場の平均が1,500円になれば過半数が、2,000円になれば9割の人が自ずと扶養枠を外すことが期待できることがわかる。最低賃金の引き揚げには慎重な議論が必要だが、望ましい賃金のあり方を考える上で参考となるラインなのではないだろうか。
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