担当者の8割が法務学習に課題 1週間の平均学習時間は? LegalOn Technologies調査
株式会社LegalOn Technologies(本社:東京都渋谷区、代表取締役 執行役員・CEO:角田望)は、企業法務の担当者443名に「法務担当者の学習に関する実態調査」を実施。調査結果についてまとめたレポートを公開した。
調査概要
調査回答者:企業の法務担当者443名
調査方法:インターネット調査
調査機関:2024年9月17日~9月27日
調査企画・実施:株式会社LegalOn Technologies
出典元:法務担当者の学習に関する実態調査(株式会社LegalOn Technologies)
担当者の8割が課題感。「時間」「教材」「内容」がトップ3
同社は本調査において、法務担当者の81%が「今まで法務学習を行ううえで、何らかの課題を感じたことがある」と回答したことを報告。具体的な課題としては「学習時間がとりづらい(61%)」「適切な学習教材が見つからない・わからない(51%)」「内容が難しく理解に時間がかかる(46%)」が上位に挙げられたとした。
続いて1週間に平均して何時間程度法務学習をしているかを聞くと、「30分未満」と「1時間」が25%で同率トップとなっており、半数の人が1時間未満の学習時間であることがわかった。
また、法務学習の方法としては「ネット検索(68%)」「法務向け書籍(65%)」「セミナー受講(64%)」がt上位に。少なかったのは「情報交換会への参加(10%)」「OJT(9%)」との回答であった。
まとめ
本調査では多くの法務担当者が学習に課題感を抱いていることが明らかになった。特に時間の確保に苦労している人が多いようで、学習時間を就業中にとっているとの回答も多かったことから、業務との両立に難しさがあるとも考えられる。
バックオフィス部門が担当する契約書管理において、これまでは契約書に規定されている権利と義務を適切に履行することを目的とした「守りの管理」が重要だ
と言われていた。しかし昨今は、将来の契約書作成・審査や今後の事業成長に貢献するための「攻めの管理」が重要視される傾向にある。(※)
そうした状況の中で、企業法務においては継続した自己学習・情報収集が必要となる。企業として、担当者が十分な学習時間を確保できる取り組みや、効率的に学習できるツール選定などに注力すべきではないだろうか。
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