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日本郵便、2024年10月1日からの郵便料金一部改定を発表 差額に対応した切手などは9月2日より販売開始 

2024.10.01

日本郵便株式会社(以下:日本郵便)が、2024年10月1日から郵便物の料金を改定する。手紙やはがきは、約3割の値上げとなることが正式に発表された。

料金値上げの背景

日本郵便は機械化やその他の生産性向上の取り組みで業務効率化に取り組んできたが、昨今のデジタル化の進展なども影響し、郵便物数は2001年度をピークに大きく減少しているという。今後も右肩下がりの傾向が継続すると見込まれている中、人件費や燃料費の上昇、協力会社への適正な価格転嫁やその他調達コストの増加などにより、営業費用は増加する見込みだという。

そこで日本郵便は、賃上げや適正な価格転嫁の推進と郵便利用拡大のための取り組みを継続すべく、郵便料金の値上げを検討。2024年6月13日に、25g以下の定形郵便物の上限額を定める郵便法施行規則の規定が改定されたことを受け、正式に郵便料金の改定を発表した。

値上げは2024年10月1日から適用される。それに伴い、2024年9月2日から新料額の普通切手、郵便はがきなどが発行される予定。なお、旧料額の者は2024年9月30日をもって販売終了となる。

郵便料金の改定内容について

主な改定内容は下記の通り。

定形郵便物
25g以下(84円)/25g以上50g以下(94円)を1区間に統合し新料額110円に

通常はがき
63円→85円

定形外郵便物 規格内(※1)
50g以内:120円→140円
100g以内:140円→180円
150g以内:210円→270円
250g以内:250円→320円
500g以内:390円→510円
1kg以内:580円→750円

速達
250g以内:260円→300円
1kg以内:350円→400円
4kg以内:600円→690円

特定記録郵便
160円→210円

簡易書留
350円(現行と変わらず)

レターパックプラス
520円→600円

レターパックライト
370円→430円

スマートレター
180円→210円

※1 規格内は長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内です。

出典元:郵便料金の改定および新料額の普通切手の発行などについて (日本郵便株式会社)
料金詳細:別紙1(日本郵便株式会社)

まとめ

日本郵便は今後も抜本的なDXや利便性・付加価値の高いサービスの開発・提供に取り組むとして、料金改定への理解を求めた。改定率は約30%となっており、単純計算で言えば郵送コストが3割増加することになる。この機会に書類のデジタル化を進めるなど、郵送コスト削減に取り組むことも検討する必要があるのではないだろうか。

料金改定は2024年10月から実施される。また料金改定に伴う差額に対応した額面の郵便切手や郵便はがき、レターバックなどは2024年9月2日から販売。 まずは現状の郵送物やコストについて把握したうえで、今後の対応について検討していただきたい。