転職サービス「doda」を支える基幹業務データベースをハイブリッド・クラウド構成へ移行
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)と株式会社アシスト(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚 辰男)は、パーソルキャリア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:峯尾 太郎)が、転職サービス「doda」を支える基幹業務データベースをハイブリッド・クラウド環境で稼働開始したことを発表した。
概要
同社は今回、オンプレミス環境のシステム更改に際し、将来的な事業拡大に伴う変化に対応可能な柔軟な基盤の構築およびコスト最適化を目的に、クラウド移行を検討した。複数案を比較検討した結果、低コストで既存のデータベース基盤と同等またはそれ以上の性能を実現可能な「Oracle Exadata Cloud Service」を選定した。
一方で、ミッション・クリティカルな大規模基幹データベースのパブリック・クラウド化は初めてとなるため、段階的なクラウド化を進めていきたいという意向があった。そこで、パーソルキャリアでは、第1フェーズとして、これまで開発環境として利用してきた「Oracle Exadata Cloud@Customer」を本番環境とし、DR環境として「Oracle Exadata Cloud Service」、開発検証環境には「Oracle Exadata Cloud Service」と「Oracle Database Cloud」を活用するハイブリッド・クラウド構成に移行することを決定した。
移行により得られた効果
パーソルキャリアでは、従前システムからハイブリッド・クラウド環境への移行により、ハードウェアの性能向上およびSQLチューニングを行うことで、20%ものリソースを削減しながらも同等以上の性能を実現している。移行後は、現場でもシステム移行を感じさせない従前環境と同様の利用感を維持しながら、高い性能により安定性が向上し、レスポンスタイムや遅延などの月次の問合せ件数が減少している。
また、「Oracle Exadata Cloud@Customer」は、自社データセンターに配置しながらも、オラクルがリモートで運用管理を行うため、運用管理負荷やコストも削減。DR環境も、パブリック・クラウドへ移行することで、平常時に8分の1までリソースを低減し、必要な際は無停止でリソースを増減することで、システム全体としてのコストの最適化を図っている。
まとめ
同社の取り組みでは、システムの移行によりリソースの削減や安定性向上、運用管理負荷やコストの削減に成功している。自社での取り組みへの参考にしてみてはいかがだろうか。
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