「ハラスメント」トラブル回避のため、部下への発言を躊躇する上司が8割強
ダイヤモンド・コンサルティングオフィス合同会社(本社:東京都港区、代表:山藤祐子)は、上司と部下のコミュニケーションに「ハラスメント」のトラブル回避がどのような影響を与えているかを調査目的に、インターネットによるアンケート調査を実施した。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年12月9日〜同年12月10日
有効回答:3名以上の部下とコミュニケーションをとっている30代〜50代の会社員(管理職)312名
上司が部下を指導または叱る際に、発言を躊躇するケースが多い
部下への指導やコミュニケーションをとる際、「ハラスメントになるのではないか」という不安から発言を躊躇した経験のある上司は83%となった。どのような場面で経験したか尋ねると、「部下の仕事の仕上がりに不満があるとき」が最多だった。
「ハラスメント」のトラブルを回避することで及ぶ影響
上司が「ハラスメント」のトラブル回避のため部下への発言を躊躇することで、業務遂行上どんな影響が出ているか聞いたところ、「部下の育成指導がしづらい」が64.5%で最多となった。
ハラスメントを指摘されるかもしれない発言をしてしまった経験
これまでに部下からハラスメントを指摘されるかもしれない発言をしてしまった経験を上司に聞いたところ、「はい」の回答は47.1%となった。具体的にどんな場面でそれを感じたのかを聞いたところ、最も多かったのは「部下に対して叱ったり・注意したりする時」だった。
ハラスメントを指摘されたことのある上司は約1割
部下からハラスメントを指摘されたことがあるか聞いたところ、「はい」は11.9%となった。また、「はい」と回答した人に、指摘された発言についてどのように思っているか聞いたところ、約半数は「ハラスメントになる発言とは思わない」と回答した。
トラブルを恐れて、部下と関わらないようにしようと思った経験
ハラスメントを指摘されることを恐れて、部下とはなるべく関わらないようにしよう、という気持ちになってしまった事があるか聞いたところ、「はい」は41%となった。
最も望まれているサポートは「事例/発言例」
「ハラスメント」のトラブル回避のために、どのようなサポートがあったら嬉しいか聞いたところ、1位「事例/発言例」、2位「研修/教育」、3位「相談窓口」となった。
まとめ
上司にとっても部下にとっても安心して働ける環境を整えるために、まずは何がハラスメントになるのか、社内で共通認識を作っていくことが大切ではないだろうか。
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