掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

IGS、大手企業の管理職手前の人材能力データと給料の関係を分析

2022.08.22

Institution for a Global Society 株式会社(本社 東京都渋谷区、代表取締役社長 福原 正大、以下 IGS)は、「男女賃金格差の要因が、正当な能力評価に基づいたものなのか」を、能力(以下、コンピテンシー※1)などの人材データを用いて分析する、男女賃金格差 評価バイアス分析「GROW Analysis for DEI」を8月より提供開始した。
※1 コンピテンシー:社会で活躍する上で重要な行動特性(思考パターンや行動パターン)

男女賃金格差の問題を、コンピテンシーという物差しで分析する

IGSが行った大手企業の評価バイアス分析により、女性はコンピテンシーが男性よりも高いにもかかわらず、賃金格差があることがわかった。その要因の一つとして、性別によって得意なコンピテンシーが異なり、女性の方が得意な「イノベーションに関わるコンピテンシー」が十分に評価されていない可能性があると言える。

このように、給与とコンピテンシーの関係を分析することで、特定の能力偏重型の評価や登用をしていないか、改めて確認する必要性が示唆された。女性管理職比率が高まれば、長年日本企業の課題とされる男女賃金格差の縮小や、企業のイノベーション力も全体的に高まる可能性があると言える。

男女賃金格差の開示を目的とするのではなく、開示を契機に人材戦略をアップデートするためには、まず「人的資本」の可視化が欠かせない。可視化にあたっては、取得する人材データの質が重要であり、信頼性の高さと、比較分析するために汎用性の高い指標であることが求められる。

IGSでは、特にこの2点にこだわった人材能力データの取得のため、「評価に関わるバイアス」をAIで補正する360度評価ツール「GROW360」を提供し、データアナリストによる高度な分析を行ってきた。そしてこの度、男女賃金格差の分析に特化した「GROW Analysis for DEI」を提供することとなった。

サービス概要

男女賃金格差を引き起こしている要因が、正当な能力評価に基づくものなのかどうかを、コンピテンシーなどの人材データを用いて分析する。更に、男女別で評価の差があった場合は、その原因に対する考察を含むコンサルティングを行う。

コンピテンシーは、IGSの360度評価ツール「GROW360」を用いることで「評価に関わるバイアス」をAIで補正し、公正かつ客観的に数値化する。更に、評価者本人にフィードバックすることで、よりフェアな評価行動へと是正することができる。

まとめ

2022年7月、政府は大企業などを対象に男女間賃金格差の開示を義務付けた。表面的な開示にとどまらず、本質的な課題・改善策も併せた開示を行うことが重要だ。