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プラスアルファコンサルティング、2022年9月期第3四半期決算を公表

2022.08.26
オフィスのミカタ編集部

株式会社プラスアルファ・コンサルティングが、2022年度9月期第3四半期決算の内容を公表した。ここでは決算概要と主力事業であるタレントパレットについて詳しく見ていく。

決算概要

決算概要

2022年9月期第3四半期決算累計の売上高は5,700百万円で前年同期比29.4%増、営業利益は1,814百万円で前年同期比20.0%増となった。

経常利益は1,807百万円で前年同期比21.1%増、当期純利益は1,190百万円で前年同期比 22.0%増となっている。

業績ハイライト

業績ハイライト

タレントパレット事業は導入数が増加し業績は計画を超えて推移、見える化エンジン、カスタマーリングスも計画通りに進捗しており、主力事業の業績は安定的に好調。

とくにタレントパレット事業が好調で、導入数は増加し解約率は低位、顧客単価(ARPU)も継続して上昇しており、リカーリング収入が順調に積み上がっていることが業績好調に大きく寄与した。

カスタマーリングスは新規獲得増へシフトし増加傾向だが、見える化エンジンはコロナの影響が長引き横ばいで推移している。

タレントパレット事業の業績ハイライト

タレントパレット事業の業績ハイライト

同社の主力事業であるタレントパレット事業は、全社売上の59.3%、利益の61.3%を占め、全社成長を牽引している。

2022年9月期第3四半期のタレントパレット事業は、売上高が3,381百万円で前年同期比54.8%増収、営業利益は1,469百万円で前年同期比41.6%増益と好調を継続。

顧客数は906件でで前年同期比45.4%増、解約率は0.43%で0.03point低下となっており、導入数増と解約率の低位安定により顧客数が継続的に拡大している。

ビッグデータを活用した主力3事業が黒字

ビッグデータを活用した主力3事業が黒字

同社の事業コンセプトは、「ビッグデータを可視化するプラットフォーム」。ビッグデータを見える化し実務に役立つサービスを提供する同社の3本柱となっているサービスが、「見える化エンジン」「カスタマーリングス」「タレントパレット」で、マーケティング、CRM、HR・人事領域と複数の異なる領域で黒字となっている。

見える化エンジン
マーケティング領域でテキストマイニング技術を駆使して、コールログやアンケートなど顧客の声を可視化。顧客のサービス改善や新商品の開発などで活用されており、テキストマ
イニング・ツールの分野でトップシェアとなっている。

カスタマーリングス
CRM領域で、ECアクセスログや購買履歴データを解析し顧客の購買行動を可視化。主にEC事業者や小売業などで導入されており、オンライン・マーケティング施策の企画やその運
用をサポートする。

タレントパレット事業
HR・人事領域で人事情報や面談内容など社員のデータを可視化。主に人事部門で利用されており、社員の最適配置や人材育成をサポート。人事企画や戦略立案も活用されている。

高収益の「見える化エンジン」、安定成長している「カスタマーリングス」など既存サービスで培った約15年間のSaaSビジネスノウハウを活用し、タレントパレットのような新事業の高速立ち上げを可能にしている。

主力事業「タレントパレット」の成長に注目

主力事業「タレントパレット」の成長に注目

中でも注目したいのが「科学的人事」を武器にHRソリューションサービスを提供している「タレントパレット」。新事業ながら順調に契約数を伸ばし、同社の成長を牽引している。顧客を社員に置き換え、マーケティング分析の手法を人事分野に適用。人事業務の効率化だけでなく意思決定を支援するサービスとして利用企業が増加している。

適性検査や面談内容などのデータを一元化し、人材の最適配置、戦略的な人材育成、エンゲージメント向上などに役立てられる。採用時のミスマッチ防止、モチベーション管理による社員の離職防止、社員間の連携データを用いて社員や部署間のコミュニケーション量や質を把握することなども可能となる。

約5年半で3,400以上の機能を標準搭載しており、要望機能のスピード開発と高頻度のバージョンアップによる高付加価値のサービスを提供。基幹システムとの柔軟なデータ連携機能、高度なコンサルティングと手厚いサポート体制なども高い評価を受けている。

人事業務の効率化とビッグデータの活用に強みがあり、社員数1,000名以上の大企業への導入割合(契約件数ベース)が約40%以上となっている。ジョブ型雇用制度への移行を目指す企業が増加している流れを受け、日本版ジョブ型制度を支援するエンタープライズ向け機能を充実させている点にも注目したい。

今後の事業展開について

今後の事業展開について

主力事業であるタレントパレットは、人材紹介・採用、育成・研修、福利厚生、ヘルスケアなど人事周辺領域にもサービス展開し、解約防止、ARPU向上、新市場での顧客獲得につなげる狙い。

2022年10月3日付で、新卒ダイレクトリクリーティングサービス「キミスカ」を運営する株式会社グローアップの全株式を取得予定であると発表。完全子会社化し新卒領域を取り掛かりとした採用ビジネスにも本格参入する。グローアップの子会社化に伴い、2023年9月期より連結決算にの移行予定となっている。

人材データと営業データを統合して活用する営業支援サービス「セールススクエア」、学生データの一元化により教育現場を支える学習支援サービス「ヨリソル」、などの新規事業ベータ版の提供もスタートしている。