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パーソルプロセス&テクノロジー社、バックオフィス向けチーム強化メソッド「COROPS(コロプス)」を無償提供開始

2022.09.07
オフィスのミカタ編集部

総合人材サービス・パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社(東京都江東区、代表取締役社長:横道 浩一)は、チーム強化メソッド「COROPS(コロプス)」の無償提供を開始した。同社の20年にわたるアウトソーシング事業で、培われたノウハウを集約。業務負担を減らしながら「仕事の進め方」に革命を起こす、「VUCA」時代のためのチーム強化メソッドとなっている。今回は、同サービス誕生の背景から、今後企業に求められる「仕事の進め方」について、記者会見の内容をもとにお届けする。

1,600以上のチーム運営実績からそのノウハウを集約

1,600以上のチーム運営実績からそのノウハウを集約

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社は、2022年8月23日から、バックオフィス向けのチーム強化メソッド「COROPS」の無償提供を開始した。近年、テクノロジーの進化や新型コロナウイルスの感染拡大によって、企業を取り巻く環境は、急速に変化し複雑化している。こうした、将来の予測が困難な状況にあって、「VUCA時代」とも称される。そんななか、同社のアウトソーシング事業では、20年にわたり1,600以上のチームで、その運営や実務実行に携わってきた。この度、その蓄積したノウハウを集約した、チーム強化メソッドCOROPSの公開に至った。

COROPSでは、ビジネスプロセスを可視化することで、迅速にチーム構築・運営ができるよう独自に追求し、業務負担を減らしながら、仕事の進め方に革命を起こす、新時代のためのチーム強化メソッドとなっている。これまで類似のメソッドとして、プロジェクトマネジメント「PMBOK(ピンボック)」があった。PMBOKは、アメリカの宇宙開発の現場で開発されたメソッドであるが、有期的なものづくりのプロジェクトに長けている。一方、今回開発されたCOROPSでは、企業の管理・間接部門の継続的な組織運営を対象としているのが、特徴だ。

COROPSでは、チームの運営にあたり、業務を行う上で必要な要素を「4つの視点」と「3つの局面」で整理。「4つの視点」においては、さらに9つの項目に細分化、合計27項目に分類し、いつ、何を、どのようにすべきかを明確にしている。またチームで業務を行う上で、意識すべき事柄の抜け漏れを防ぐために、独自のプロジェクト管理メソッドとなる要素を体系的に整理。これにより、仕事を進めやすい仕組みを作り、成果を創出し、さらに変化に合わせた継続的な改善進化を図ることを目指したメソッドとなっている。

またCOROPSの作成、展開にあたっては、『職場の問題地図』や『職場の科学』などビジネス書やIT技術書など35冊を執筆し、ワークスタイルや組織開発を専門とする、実業家の沢渡あまね氏が、アドバイザーとして、参加する。

変化に対応し仕事を前向きに捉えられる「仕事の進め方」実現へ

変化に対応し仕事を前向きに捉えられる「仕事の進め方」実現へ

同社では、コンサルティング、システム開発、アウトソーシングと大きく3つの事業を展開している。そのなかでアウトソーシング事業では、ビジネスプロセスの変革と先端技術で、企業の生産性について、業務効率化と付加価値向上の両面から、次のステージに導くために活動してきた。

そんななか近年、テクノロジーの進化に加え、新型コロナウイルスの感染拡大など、環境が激変するなか、将来への予測も困難な状況で、まさしくVUCAと呼べるものになっている。それに伴い、事業支援の内容も変化し、新たな相談をいただく機会も増えてきたという。このような、予測が困難で変化に富んだ時代にあって、企業や組織はより柔軟な対応が求められる、と考えている。

ポジティブな変化としては、働き方改革からの流れで、在宅勤務やリモートの活用が進み、新しい働く環境で、新たに活躍する機会を得ている人も出てきている。しかしながら、とくに日本においては、個人が自分の仕事に対して、喜びや楽しさを感じられていない、という調査データもある。そこで、同社としては、変化に柔軟に対応しながら、個々人が仕事を前向きに捉えるために、よりよい「仕事の進め方」を実現することが重要だ、と考えている。よりよい仕事の進め方は、すなわち「現場を変える仕事の進め方」であると位置づけ、「プロセスデザイン」と呼称し、アウトソーシング事業での実践を通してノウハウをまとめてきた。

特徴

COROPSの特徴は、アウトソーシング事業部門が担当していることにある。同部門では、これまでに1,600以上のチームで、組織運営の実績があり、独自に構築したプロセスデザインにより、継続的な改善改革を行ってきた。これまで、業界業種部門を問わず、さまざまなチームで実践してきたノウハウを抽出。「仕事の見通しを良くすること」と、「円滑なコミュニケーションの設計」が重要であると位置づけ、メソッドに落とし込んでいる。

COROPSは、もともと同社の部門内で事業の品質向上のために、5年以上利用してきたものだった。これをさまざまな場面で利用してもらおうと、外部公開に向けてさらなるブラッシュアップ。ITサービスの運営管理の仕組みである「ITSMS」やその成功事例を体系化したライフサイクルガイドライン「ITIL」をベースとしながら、独自のメソッドを開発。「VUCA時代のチームワークの教科書」として使える内容を目指した。

VUCA時代は、予測が立ちにくいことで、未来やその対応もわからなければ、自分自身の状況も把握しづらい。そうしたなかで変化に対応するには、まず自分たちの仕事内容をしっかりと把握することが重要であり、さらにチームメンバーが連携し新たなメンバーを迎えつつ、取り組んでいくことが求められる。

COROPSは、200超ページの資料となっており、専用LPから無料でダウンロードが可能だ。同サイト内では、COROPSの概要や使い方をまとめた「漫画で分かるCOROPS」も公開している。今後は、実行のためのサポートサービスとして、チームの状態を定量的に把握できる「COROPSアセスメント」、より深く理解するための説明動画や検定などを提供する「COROPS研修」、よく上がる課題に対して具体的なノウハウを提供する「COROPS WEB」を順次拡充していく。

「COROPS」はチームとメンバーを成長させるナビゲーションシステム

組織変革Lab主宰・株式会社なないろのはな取締役 沢渡あまね氏

VUCAの時代と呼ばれる昨今、決められたことを言われた通りこなしているだけでは業務の価値を出しにくい時代になっています。ゆえに、当たり前のことを当たり前にまわすのはもちろんのこと、今までと仕事のやり方を変えてみたり、多様化するメンバーの個性や特性に応じて、コミュニケーションを変える、新たな課題に対するアプローチを変えるなど、変化に向き合いながら、チームとして成長し、答えを出していくスタイルに変えていく必要があります。

「COROPS」は、そのための方法論と考え方・事例が詰まったノウハウの塊であり、チームとメンバーを成長させ続けるナビゲーションシステムです。

最良の仕事の進め方が「はたらく」を変える

パーソルP&T ビジネスエンジニアリング事業 事業部長 小野陽一

働き方改革が叫ばれ、世の中の環境が確実に変化する中、人々が「はたらく」ことをポジティブに捉えるには、どのように仕事を進めるかがポイントになります。適切な業務設計はもちろんのこと、はたらく人が見通し良く仕事に携われるチームの仕組みづくり、そして変化する状況に適応し改善していくマネジメントが必要です。業務効率化だけでなく、良い循環を意識した組織づくりによって再現性のある成果を出し、人の可能性を最大化する、それが我々が考える【最良の仕事の進め方】です。

これまで業務をお預かりするプロとして「最良の仕事の進め方」を徹底的に研究し、様々な組織の現場で実践してきました。そのノウハウを「COROPS」というメソッドにまとめ、アウトソーシングに関わる全ての社員と現場に導入。その結果、高い成果創出による事業の成長、残業時間の削減、退職率の低減を実現することができました。本日そのメソッドを世の中の全ての方々に無償で提供します。

「COROPS」がもたらす「最良の仕事の進め方」によって多くの人と組織の「はたらく」をより良いものに変えていき、社会に貢献していきたいと考えています


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これまで、ものづくりの現場では、プロセスの可視化が進んでいたものの、バックオフィス部門では共通のメソッドが確立されていなかった。予測が困難な時代に、激変する環境に対応するためにも、「プロセスデザイン」の視点は欠かせない。今後の同社のサービス拡充にも注目したい。