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1on1支援ツール「Kakeai」が新CMを発表 企業におけるモチベーション・エンゲージメント向上を支援

2022.10.11
オフィスのミカタ編集部

株式会社KAKEAIは、お笑いトリオのパンサーを起用した「Kakeai」新CM発表会を行った。同社は1on1支援ツール「Kakeai」を提供しており、パンサーが出演するCMの放映を通じてサービス利用者拡大を狙う模様だ。なお発表会にはパンサーの向井慧さん 、尾形貴弘さん、菅良太郎さんも同席し、賑やかに催された。

株式会社KAKEAI:「あなたがどこで誰と共に生きようとも、あなたの持つ人生の可能性を絶対に毀損させない」をミッションとして、1on1・ピープルマネジメント支援クラウドシステム「Kakeai」の開発・運営を行う。2018年設立。

部下が本音で話せる1on1を目指して

部下が本音で話せる1on1を目指して

初めに、同社代表取締役社長兼CEOの本田英貴氏によるサービス紹介が行われた。

同社は、上司と部下の間で行われる1on1ミーティング(以下、1on1)を支援するツール「Kakeai」の開発・提供を行う。「世界中でもあまりないユニークなサービス」を通して、多くの企業で発生している上司と部下の掛け違いを無くしたい考えだ。

1on1という言葉を耳にしたり実際に体験したりした方も多いのではないだろうか。1on1の機会は着実に増加していて、2022年には国内の全就業者のうち19.0%が1on1を経験している。契約社員・アルバイトなども含めた就業者の5人に1人が1on1を経験していることとなり、社会全体に広がってきたと言えるだろう。

しかし、1on1を効果的に行うことは難しい。例えば上司が部下をいきなり呼び出して「あなたのことを理解したいから、抱えている悩みをざっくばらんに話してほしい」と言ったところで、多くの部下は萎縮してしまうのではないだろうか。結局、上司が一方的に話して、部下の本音が伝わらないまま時間だけが過ぎていくといったことも。

同社によれば1on1とは、「業務の指示・判断を目的とした会議ではなく、部下の成長やモチベーションを支援するための定期的な面談」である。通常の業務ミーティングとは異なり、1on1は部下が主体となって行うものであり、上司と部下が対等な関係で話し合う必要がある。部下との相互理解や信頼関係醸成の契機とするためにも、部下が気兼ねなく本音で悩みを打ち明けられる環境整備は重要だと言える。

その点「Kakeai」には独自の1on1フローが備わっており、部下が本音を話しやすい工夫が為されている。また、カレンダー連携、メモ一元管理など痒いところに手が届くシステムとなっているほか、社会のナレッジ展開も強みだと同社は考える。実際に導入企業からは「本音を話しやすい」「安心感がある」といった部下の声や、部下が自分の力で考えられるように成長したとする上司の声、さらには売上改善・離職率の低下につながっているという経営者の声も聞こえてくるそうだ。

CMに出演したパンサーが、会場で川柳を披露

CMに出演したパンサーが、会場で川柳を披露

報道陣向けに「Kakeai」新CMが放映された後、CMに抜擢されたパンサーの3人が舞台に上がった。パンサーの向井さんは「(KAKEAIの)CMに出られるというのは、我々の活動を認めてもらえている証」と話し、尾形さんは「会社を背負っているということだから悪いことは絶対にしませんよ」と述べた。

「パンサーの皆さんは1on1ミーティングはされるんでしょうか」という司会者の質問に対して、尾形さんは「意思の疎通ができていますから」と、特に1on1はやっていない様子。しかし向井さんが「俺が何考えているか分かります?」と尾形さんに尋ねると、「カツ丼食べたいな、と思ってるでしょ」と答えて笑いを誘った。なお正解は「(報道陣に)ウケてないなあ」だった。

尾形さんは、川柳に注目してCMを見てほしいと述べる。「Kakeai」新CMは、パンサー扮する上司・部下・人事が旧態依然とした1on1を行い、その愚痴を川柳にしたためるというものだ。1on1がうまく機能していない様子を川柳にすることで、1on1の難しさが小気味よく表現されている。

さらに発表会では「本音川柳掛け合いトーク」と銘打って、パンサーの3人が本音を乗せた川柳を披露した。尾形さんが「菅は呼び オレは呼ばない 向ラジオ」と書くと、向井さんは「だって、こんな人を呼んじゃダメじゃないですか」と応じ、菅さんは「うちの親 あなたが出ると 音下げる」と続けた。

サービス開発の原点は「あなたには、誰もついていきたくないって知ってます??」

本田氏は「Kakeai」開発秘話として、かつて会社員として味わった苦い経験を語った。360度評価にて部下から無記名でのコメントをもらった際、感謝の言葉が伝えられるものだと思い込んでいた本田氏に届けられた言葉は、「あなたには、誰もついていきたくないって知ってます??」というものだった。その後、部下への申し訳なさからコミュニケーションを恐れ、重度の鬱病での休職を余儀なくされた。同氏はその後も、自分自身の思い込みによって部下を傷つけ、部下の人生を毀損させたことを強く後悔しつづけたのだという。部下の本音に気づけなかったと恥じる気持ちが、「Kakeai」の原点となった。

その思いを乗せた「Kakeai」は現在、多種多様な企業にて利用されている。大企業・スモールビジネスを問わず広く支持され、最近では保育園や医療施設などで導入されている。同サービスの利用者数もうなぎ上りで、2020年9月時点でのユーザー数は2020年1月に比べて243倍だ。人気お笑いトリオのパンサーを起用したCMを通して、さらなる利用者拡大につなげる狙いがあるものと見られる。