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「年功序列をはじめとする人事評価制度に関する意識調査」アンケート結果

2022.10.13

総合人事コンサルティング会社のフォー・ノーツ(所在地:東京都港区)は、全国のオフィスワーカー400名を対象に「年功序列をはじめとする人事評価制度に関する意識調査」を実施した。

いまだに多くの企業で、年功序列の要素が併存

いまだに多くの企業で、年功序列の要素が併存

6割以上の会社が「成果評価」・「行動評価」を評価項目として採用。人事評価で最も重視されているポイントは、「成果・業績など、仕事の結果」が43.3%で最多となった。一方、自身の勤める会社が「年功序列である」「やや年功序列である」と回答した人は7割以上を占めた。

勤続年数は「年功序列である」グループが最短

勤続年数は「年功序列である」グループが最短

人事評価ポイント別では「経験・勤続年数・年齢など」グループが最短。勤続年数については、「年功序列である」と答えた回答者グループが最も短く、「年功序列ではない」グループが最も勤続年数が長い。

また、「人事評価で、最も重視されているポイント」ごとに回答者グループを分けたところ、「経験・勤続年数・年齢など」を最も重視する評価ポイントとした回答者グループが、最も平均勤続年数が短く、「成果・業績など、仕事の結果」を重視するとした回答者グループが最も勤続年数が長かった。

「年功序列である」グループは、半数以上が「転職したい」

「年功序列である」グループは、半数以上が「転職したい」

「年功序列である」グループでは、「転職したい」理由として「給与や処遇を含め、人事評価に納得できない」「会社のことを信頼できない」が顕著。

「現在勤めている会社でいつまで働きたいですか。」との質問で、「転職したい」と答えた割合が最も高かったのは、「年功序列である」と答えた回答者グループで、半数以上の54.9%が「転職したい」と答えた。

「年功序列である」と回答したグループは、「転職したい」理由に「給与や処遇を含め、人事評価に納得できない」(71.8%)、「会社のことを信頼できない」(41.0%)を挙げる割合が、他グループに比べ著しく高かった。

また、「年功序列である」グループでは、人事評価に「納得していない」理由として、「評価基準が曖昧・社員に明示されていない」、「評価結果について、納得のいく説明をしてもらえない」が顕著である。

調査概要

対象者:現在勤めている会社に人事評価制度が「ある」と答えた日本国内のオフィスワーカー※正社員もしくは契約社員に限る。派遣社員、パート、アルバイトは除く。
対象地域:全国
男女比:男性69.5% 女性30.5%
調査方法:インターネット調査
調査期間: 2022年6月28日~6月29日
回答数:20代・30代・40代・50代以上 各100名ずつ 計400名

まとめ

転職が容易になり人材の流動性が高まるなか、人事評価のあり方は人材定着の重要なポイントとなるだろう。この機会に人事評価制度の見直しを図ってみては?