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ウェルビーイングの観点から見た「ストレス」や「職業意識」の男女差研究発表

2022.11.22

「個人が変われば、 組織が変わる」組織改善サーベイ「ラフールサーベイ」を提供するウェルビーイング/人的資本経営支援の株式会社ラフール(本社:東京都中央区、代表取締役社⻑:結木啓太、以下「ラフール」)は、立正大学心理学部と共同で、ウェルビーイングの観点から見た「男女共同参画におけるストレスや職業意識の男女差」に関する研究を行った。

研究結果サマリー

研究結果サマリー

・ストレス指標19項目のうち、10項目以上は男性よりも女性の数値が高かった
(19項目のうち、6項目は男性より女性の数値が高く、3項目は同程度だった)

・男女共同参画に関わる8項目のうち、6項目で女性の数値が低かった

・上司からの評価や給料、様々な立場の活躍などに対する認知は、40代以降で男女差が見られた
特に「上司からのふさわしい評価」「仕事に見合う給料やボーナス」「いろいろな立場の人が尊重されている」の3項目で、男性の得点が上昇に転じる傾向があった

研究を行った背景

2022年4月に「女性活躍推進法」が改正され、常時雇用の労働者数が101人以上300人以下の企業は、改正前は努力義務とされていたが、改正後は義務化となった。

加えて、男女共同参画の観点から見ると、日本は他の先進国に比べて大きく遅れをとっているとされている。こうした実態の中で、よく挙げられる具体指標は賃金格差や女性管理職比率である。

一方で、具体的に仕事を通したストレスや職業意識の中でどのような男女差が存在しているかについては、十分に検討されていない背景がある。

同社は今回、自社の『ラフールサーベイ』のデータを活用し、立正大学心理学部との共同研究にて、ウェルビーイングの観点から見た「ストレス」と「職業意識」の男女差について分析した。

分析対象及び分析内容

①分析対象
企業・事業所数:462
対象人数:66,427名 (女性:29,003名, 男性: 37,424名)
平均年齢:41.17歳
平均勤続年数:9.43年

②使用データ
株式会社ラフールが実施するラフールサーベイへの回答者(回答期間:2021年1月~2022年2月の間)

③分析に使用する項目
『ラフールサーベイ』に含まれる職業性ストレス簡易調査票 (57項目)および、新職業性ストレス簡易調査票の推奨尺度 (63項目)に独自項目(36項目)を追加した計156項目

まとめ

人的資本、非財務情報の「可視化」を通した課題の発見やその先の対策は大企業に限らず急務であり、“労働市場”への適応に向けた取り組みやウェルビーイング経営の実践は、今後より重要性を増してくるのではないだろうか。