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働かないおじさんに関する実態調査「働かないおじさん」が職場に「いる」が6割

2022.11.24

弁護士ドットコム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:元榮太一郎)は、11月23日の勤労感謝の日に向けて、「働くことを考える調査」を実施。なかでもフルタイム正社員として勤続年数を重ね、給与が高くなっているにもかかわらず、それに見合った働きをしない「働かないおじさん」の問題に注目した。

調査概要

調査機関:自社調査(弁護士ドットコム一般会員を対象)
調査方法:弁護士ドットコム一般会員を対象にウェブアンケートを実施
調査対象:弁護士ドットコムの一般会員1053名
調査期間:2022年10月19日〜10月25日

職場に「働かないおじさん(おばさん)がいる」6割

職場に「働かないおじさん(おばさん)がいる」6割

「働かないおじさん」は、日本の大企業や公務員の50~60代に多く、男性に偏っていることも特徴とされている。こうしたことが浮き彫りになる中、弁護士ドットコムでは一般会員1053名を対象に、意識調査を行った。

回答者のうち、無職、個人事業主・自営業、学生をのぞいた雇用労働者767人を対象に、職場に「働かないおじさん(おばさん)」がいるかどうかを尋ねたところ、58.7%が「いる」と回答。「自分がそうだ」という回答も4.2%あり、合計では6割を超えている。

2割強が「自分もなる可能性がある」

2割強が「自分もなる可能性がある」

「自分がそうだ」と回答した32人を除いた雇用労働者735人に対して、なぜ「働かないおじさん(おばさん)」は働かなくなったと思うかを選択式で尋ねたところ、「働いても働かなくても待遇が変わらないから」が64.2%でトップ。「年功序列で、ある程度の給与やポジションが保証されているから」の51.3%、「職場の雰囲気がゆるいから」の32.7%と続いた。

また、自身が将来、「働かないおじさん(おばさん)」になる可能性があるかどうかを尋ねたところ、22.9%が「ある」と回答した。

「年功序列をやめて、給与に差をつける」求める声が最多

「年功序列をやめて、給与に差をつける」求める声が最多

無職、個人事業主・自営業、学生も含めた回答者全体に対して、社会全体で「働かないおじさん(おばさん)」が増えないために何が最も必要なのかを尋ねたところ、「年功序列をやめて、給与に差をつける」が30.2%でトップ、「解雇をしやすくする」16.0%、「中高年になってからの学び直しを促進する」14.1%と続いた。

まとめ

今回のアンケートに回答した人たちからは、「働かないおじさん(おばさん)」の待遇見直しを求める声が目立った。ただ、待遇を見直すだけでは、仕事ができず低待遇の「働かないおじさん(おばさん)」が増えるだけだ。「働かないおじさん(おばさん)」を生み出す人事制度やキャリアパスを再構築することが重要ではないだろうか。