【パパ育休 実態調査】足りなかったのは「育休前の準備」
子育て世帯を中心に女性の心身に関わるリモート相談サービス「じょさんしONLINE」を提供する株式会社じょさんしGLOBAL Inc.(本社:愛知県刈谷市、代表取締役:杉浦加菜子)は、「パパ育休」の現状に関する調査を実施した。
調査背景
政府が掲げる「2025年までに育休取得率を30%に」をはじめ、厚生労働省の育児・介護休業法改定(2022年4月)や東京都の「育休」から「育業」への名称変更(2022年6月)など、子育てのあり方やそれに関連した働き方に注目が集まっている。
2021年(令和3年)度の民間企業の育休取得率が13.97%という現状から、数値的な目標に目を奪われがちだが、数値には反映されづらい課題も取り沙汰されており、女性の心身に関わるリモート相談サービス「じょさんしONLINE」を運営する同社は、「パパ育休」(※1)の現状を把握し、どのような課題があるのか把握すべくアンケート調査を実施した。
※1:2022年10月1日施行の「産後パパ育休(出生時育児休業)」制度のみを指すものではない。
アンケート概要
実施期間:2022年11月16日~2022年12月11日
調査対象:
2017年1月1日以降に育休取得したあるいは育休中の男性
2017年1月1日以降にパートナーが育休取得したあるいは育休中の女性
有効回答数:111人(女性63人、男性48人)
調査方法WEBでのアンケートフォーム入力
育休取得した男性「妊娠中からの準備が必要」60%以上
「男性が育休を取得する前に、どんな事を準備しておくと良いと思いますか」という問いに対し、育休を取得した男性の回答は、「妊娠中から夫婦のコミュニケーションをとる」が60.4%で最多となった。
35.4%が「パートナーの精神的なケア」もっとできたはず
育休取得中に「もっとできたなと思うことはなんですか?」という問いに対して、
最も多かったのは「パートナー(ママ)の精神的なケア」で35.4%だった。具体的なタスクに比べ10ポイント程度の差をつけて、パートナーの精神的なケアが選ばれた。
短期間の育休取得「パパの気持ちの切り替え難しい」
育休取得1週間未満のパートナーがいる女性のコメントには以下のような傾向が見られた。「育児をする為ではなく自分の為の休みのようだった」「育休だからと特別何かしてくれたわけではなく、普通の土日と同じ」また、パパの自己評価とママの満足度を比較すると、短期の女性側の評価が比較的低いことがわかった。
まとめ
転勤や転属の時に引き継ぎ期間があるように、育休が始まる前にも事前準備期間が必要だというのは当たり前のことかも知れない。子育てに専念できるような環境を社会全体で作っていくことが必要ではないだろうか。