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2023年新卒採用 大学生の就職活動調査 「入社後の定着」につながる採用・就職活動とは

2023.01.17

企業における経営・人事課題の解決および、事業・戦略の推進を支援する株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:山崎淳)は、2023年卒に向けて就職活動を行った全国の大学4年生、大学院2年生計1316名に対し、「2023年新卒採用 大学生の就職活動に関する調査」を実施した。「採用活動や就職活動のハイブリット化の実態」や、「自己理解・社会人としての自覚の深度」などの調査結果をもとに、入社後も社員がいきいきと働き、職場に定着・活躍するための採用・就職活動のポイントなど、調査結果から見える実態について公表した。

採用活動や就職活動のハイブリット化の実態

採用活動や就職活動のハイブリット化の実態

● 説明会・1次面接は約6割がオンラインでの実施を希望。一方インターンシップ・3次面接以降は対面での実施を希望する学生が6割を超える。
● 2022年卒に対し、2023年卒は「面接経験がオンラインのみ」という学生の割合が下がっている。
● 特に3次面接以降が対面に切り替わっている。
● 新型コロナウイルスが与えた影響について、50.8%が「企業への応募書類や面接で語るエピソードに困った」、61.4%が「就職活動中、他の人の様子が見えず不安を感じた」と回答。
● 学生の志望度が最も高まる場面は、面接が1位。
● 内定承諾の最終的な理由は「自分のやりたい仕事(職種)ができる」が15.6%で過去最高。一方「社員や社風の魅力」「制度や待遇」「業績の安定」は年々減少傾向。
● 約7割の学生はフィードバックに対して良い印象を持っている。

他者への相談・対話経験と自己理解・社会人としての自覚の相関関係

他者への相談・対話経験と自己理解・社会人としての自覚の相関関係

● 就職活動を経ても、自己理解に関する項目に「どちらかといえばあてはまる」「あてはまる」と回答する学生は6割程度にとどまる。
● 社会人としての自覚に関する項目に「どちらかといえばあてはまる」「あてはまる」と回答する学生は5割未満。
● 社会人との対話・相談経験が自己理解を促進している。
● 就職活動や社会人に関して、相談相手の数は2~3人、じっくり話した社会人の数は0~2人が最多。

まとめ

今後の採用・就職活動において鍵となるのは、企業が学生との対話と情報提供を行うことだと考えられる。望ましいコミュニケーションの実現に向けては、採用から入社後までを視野に入れ、学生と接点をもつタイミングや手段、コミュニケーションの内容を検討することが必要だ。また、適性検査を含めた入社前の情報をどのように活用するか、オンラインと対面の接点をどのように使い分けていくかも重要なポイントになるだろう。