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小売・流通業界のdoda転職求人倍率、2022年12月は0.54倍で2019年1月以来の最高値に

2023.02.10

パーソルキャリア株式会社が運営する、転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:大浦征也)は、2022年12月の小売・流通業界の転職求人倍率をまとめた「業界版doda転職求人倍率」を発表した。doda転職求人倍率は、中途採用市場における需給バランスを表すもので、dodaの会員登録者(転職希望者)1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値である。<算出式(※1):求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>

※1:分子・分母はdoda独自の定義により算出したもの。

2022年12月の概況

2022年12月の小売・流通業界の転職求人倍率は、全体の2.54倍(※2)に対し、0.54倍となり前月比+0.07ポイントで、2019年1月の調査開始以来、過去最高を更新した。前月に引き続き、人手不足から企業の採用意欲は高く、求人数は前月比105.9%、前年同月比137.3%となっている。転職希望者数は、例年年末に落ち着く傾向から、前月比91.3%と減少、前年同月比では116.0%だった。12月はこうした季節要因もあり、転職求人倍率は先月からさらに上昇した。

2023年1月以降は、4月入社を目指して転職活動を始める人が多いため、転職希望者数は回復し、求人倍率は下降する見込みだ。しかし、小売・流通業界では他業種を視野に入れて転職活動する人も多いことから、依然として企業の採用難易度が高い状態は続くだろう。

※2:全体版

2022年12月の動向

2022年12月は、先月に引き続き「自動車ディーラー」の買取営業や接客スタッフのニーズが高かったことに加え、リユース系企業で採用が活発化したことが、小売・流通業界の求人増加を後押しした。

現在、世界レベルでSDGsの取り組みが推進されていることもあり、人々のサステナビリティや、環境に対する意識は高まり続けている。さらに物価上昇や新品不足なども背景に、割安な中古品に注目が集まっている。これにより、「売りたい」と「買いたい」両方のニーズが高まり、リユース業界は拡大傾向にある。12月は、年末年始の大掃除といった季節的要因も重なり、こうしたニーズがより高まる時期だ。これに伴い、リユース業界では、大きく4つの職種(営業、企画・管理、接客・販売、エンジニア)で求人増加がみられた。

まとめ

2022年12月の小売・流通業界の転職求人倍率は過去最高値を更新。高まり続けるSDGsへの社会的関心や物価高を背景にリユース系企業で求人増加が見られた。採用計画等の参考にしていただきたい。