「マイナビ2024年卒 企業新卒採用予定調査」を発表

株式会社マイナビ（本社：東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員：土屋芳明）は、「マイナビ2024年卒 企業新卒採用予定調査」を発表した。本調査は、企業の新卒採用に対する意識や採用活動全体の動向を把握することを目的に、2001年（2002年卒）以来、毎年実施しているもの。

調査結果概要

企業の24年卒の採用予定数は文系・理系ともに「前年並み」が最多（文系：52.6％、理系52.3％）だったが、「増やす」は文系で8.6pt増の27.7％、理系で6.9pt増の29.8％となっている。新卒採用を実施する理由を見ると、「経営状態の好転・既存事業の拡大」（前年比2.4pt増の27.7％）や「前年に新卒を採用できなかった」（前年比5.5pt増の15.6％）が2年連続で増加した。

24年卒の採用環境の見通しが「（非常に）厳しくなる」と回答した企業は、文系で前年比21.7pt増の49.1％（「非常に厳しくなる（11.9％）」+「厳しくなる（37.2％）」）、理系で前年比19.8pt増の50.4％（「非常に厳しくなる（17.6％）」+「厳しくなる（32.8％）」）だった。採用環境が厳しくなると考える理由で、文理共に最も多かったのが「母集団（エントリー数）の不足」（文系：77.9％、理系：82.2％）で、2年連続増加した。

応募者へのPRのために、初任給の引き上げや基本給の引き上げを実施・検討しているか聞いたところ、初任給については59.2％、基本給については56.1％の企業が「実施（予定）または検討している」と回答した。

調査概要「マイナビ 2024年卒 企業新卒採用予定調査」

調査期間：2023年2月1日（水）～2月14日（火）
調査方法：当社運営の採用・育成・組織戦略に関する情報メディア「HUMAN CAPITALサポネット」会員にメールマガジンにて案内、マイナビ2024利用企業担当者宛にメールマガジンにて案内
調査機関：自社調べ
有効回答数：2036社（上場 181社、非上場 1855社、製造 765社、非製造 1271社）
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100％にならない場合がある。

まとめ

24年卒の新卒採用は「厳しくなる」という見方の企業が大きく増加。多くの企業で採用意欲が回復し、採用競争が激しくなっていることで、学生からの応募を集めることに難しさを感じていることがうかがえる。採用広報や採用手法の工夫だけでなく企業の魅力そのものを高める取り組みが重要ではないだろうか。