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「3Dキャリア」とは? 新卒採用より即戦力の業務委託人材を求める動きも

2023.03.30

みらいワークス総合研究所(みらい総研)は、フリーランスや副業といった業務委託人材のキャリアという観点から、2022年度の総括と2023年度の展望を発表した。

フリーランス人口は増加傾向

フリーランス人口は増加傾向

内閣官房、内閣府、中小企業庁、厚生労働省などの調査(※1)では、フリーランス(本業において雇用されながら業務委託などの形で副業に従事する者を含む)の人口は360万~470万人程度と試算されている。同社の調査(※2)によると、フリーランスのプロ人材を活用した事がある大企業の割合はこの1年間で16.7%から30.7%へと大幅に増加しており、フリーランス人口は増加傾向にあることが推測される。

※1 内閣官房日本経済再生総合事務局『フリーランス実態調査結果』

※2 株式会社みらいワークス『フリーランス・プロ人材活用実態』

副業解禁が会社員の独立を後押し

副業解禁が会社員の独立を後押し

今後、フリーランスとして独立するプロ人材が増加する最初の段階として、副業の広がりがある。一般社団法人日本経済団体連合会が2022年10月に行った調査においても、常用労働者数が5000人以上の企業は83.9%が副業を「認めている」または「認める予定」と回答している(※3)。

※3 一般社団法人日本経済団体連合会『副業・兼業に関するアンケ―ト調査結果』

新卒採用より即戦力の業務委託人材を求める動きも

新卒採用より即戦力の業務委託人材を求める動きも

企業側が、プロ人材をフリーランス(個人事業主)、または副業人材として受け入れることが活発化されることも、独立するプロ人材の増加を後押しするだろう。同社の調査(※4)においても、83.4%の企業が、「今後プロ人材の業務委託が必要になる」と回答している。その理由としては、自社内における「プロフェッショナル人材の育成の難易度が上がっているため」が最多で、多くの企業において、時代が急速に変化を遂げている今、そのスピードに合わせて社内の人材を育成することは難しいと判断しているようだ。さらに、57.6%の企業が、新卒採用ではなく、業務委託の活用が活発になると回答していることから、今後、即戦力となる人材を求める傾向がより強くなると考えられる。

※4 みらいワークス総合研究所『「企業の業務委託利用」に関する実態調査』

2023年度展望|みらいの働き方である「3Dキャリア」とは?

「働き方」の変化は表出したものだが、その前提や前触れとして「働くことに対する価値観の変化」、つまりキャリア観の変化がある。同社では、2023年度以降広まるであろう、「3Dキャリア」という考えを持っている。3Dキャリアとは、人生を「ライフ」「ライスワーク」「ライフワーク」の3軸で捉えるキャリア観のこと。同社は2023年度の展望として、これからは自分独自の3軸のキャリアを築いていくことが重要になってくるとの考えを発表した。

リリース全文

まとめ

様々な働き方の変化が起きている背景には、働くことに対する価値観の変化がある。今後、多くの人にとって働く意味は「生活をするため」ではなくなっていくだろう。