10万人目標！ 「AIラップ」で自己紹介？ コンピテンシーと活躍できる環境をラップで言語化する「ミイダスラップ」

総合人材サービス、パーソルグループのミイダス株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：後藤 喜悦）が運営する中途採用サービス『ミイダス』は、株式会社博報堂の研究機関「UNIVERSITY of CREATIVITY（ユニバーシティ・オブ・クリエイティビティ）」（以下 UoC）が開発したAIラッパーシステムを導入し、自分ではなかなか紹介しづらい自己のパーソナリティやストレス耐性といったコンピテンシーを代弁してくれる「ミイダスラップ」の提供を開始した。

「コンピテンシー診断」の結果が人に見せにくい…から生まれた「ミイダスラップ」

パーソルグループのミイダス株式会社が運営する、採用・転職におけるミスマッチを減らしながら入社後の活躍をサポートする中途採用専門の採用・転職サービス「ミイダス」では、質問に答えるだけで自分のパーソナリティやストレス耐性、向いている仕事、相性の良い上司・部下のタイプなどを分析することができるサービス「コンピテンシー診断」を提供している。

コンピテンシー診断は現在、採用側から重視される傾向にあり、同社では「もっとコンピテンシー診断を受診して、求職者が自分の適性を見つけることや、企業が活躍する人の特性を見たりする文化を作りたいと考えています」（同社広報担当者）

確かに診断は手間がかかる。なおかつ受けても「なかなか人には見せたくないのではないか」（同社広報担当者）という懸念があった。そこでもっと楽しく自分のことを話せるようにとAIラッパーシステムを導入した「ミイダスラップ（AIラッパー）」を用意した。これにより「企業が活躍する人の特性を見つけ出すということを促進させたい」（同）と考えたという。

導入によるコミュケーション活発化は確実

「ミイダスラップ」の利用方法は個人、企業のいずれかで変わる。

転職活動など個人で利用する場合
1. 無料で「ミイダス」に登録し、「市場価値診断」を受ける
2. 自分のパーソナリティやストレス耐性、相性の良い上司・部下のタイプなどを分析できる「コンピテンシー診断」を受ける
3. 自分の診断結果に合った「ミイダスラップ」動画が自動生成される

「ミイダス」登録済みの企業
1. ミイダス管理画面内の左上3本線のメニューより、「社員の診断受験・管理」＞「受験用URL」をクリック
2. ミイダス「受験用URL」から、コンピテンシー診断の「自社社員の受験URLをコピー」をクリックしてURLをコピーし、「ミイダスラップ」を作成して欲しい社員へ共有（メールやイントラネットなど）
3. 共有されたURLから対象社員がスマートフォンで「コンピテンシー診断」を受診
4. 診断結果に合った「ミイダスラップ」動画が自動生成される

「コンピテンシー診断」を受診し生成される「ミイダスラップ」によりパーソナリティを体現した、合計19のMCネームが表示される。動画の本数は約5670本と実に多彩で、一つくらい自分にぴったりの動画がありそうだ。

とはいえ「ラップで……」と聞くと、「まじめに伝わるかどうか」など不安に思う人もいるかもしれない。この点も検証しており「弊社ではWEBミーティングの背景（壁紙）でも利用しているのですが、同じMCネームの人がいるのがわかると、『あの人も、MC〇〇だったよ』と教え合うコミュニケーションも発生。自分のミイダスラップを部署内や全社のタイプトークやslackのコミュニケーションツールでシェアする、あるいはMTGで集まった際にも結果をシェアし、『意外だった』『合っているね』など、直接感想を言い合うなどの機会が生まれています」（同社広報担当者）という。

10万人に利用してもらいたい

同社は、コンピテンシー診断を受ける人を増やすこと、企業が個人の特性を見極めた上で活躍人材を採用することを目的に本サービスを提供しており、10万人の利用を目標としている。

今後については「ミイダスラップの歌詞を変えたり、曲調を変えたりすることで、コンピテンシー診断を1回受けた人／ミイダスラップを１度確認した人でも、改めて気づけるような機会をつくれるようにしたい」とした。

企業にとって、従業員や求職者のコンピテンシーを見ることは、より適した配属により人材と企業の成長を促進することにつながる重要な取り組みといえる。楽しみながらコンピテンシー診断を受けられる同社のサービスは注目だ。