掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

40代以降女性は男性よりもストレスや不安を感じる傾向が明らかに【株式会社ラフール】

2023.06.14

企業の人的資本経営を支援する株式会社ラフールは、「女性版骨太の方針2023」が閣議決定されたことを受け、働く男女6万人超を対象に実施した調査結果の内容をまとめて発表した。調査の結果から、上司からの評価や給料、職場での多様性の尊重について、女性は男性よりもストレスや不満を感じる傾向が40代以降に強まることが判明。調査を分析した識者は「管理職や正社員ほど男女差がある。男性に比べて給与が低く、仕事の十分な裁量を与えられていないことが影響している」とみる。

調査結果

調査結果

調査は、企業の人的資本経営を支援するラフールが2021年から2022年2月まで実施し、全国の働く男女約66000人から回答を得た。男女共同参画に関する質問8項目のうち40代以降に男女差が広がったのは、「上司からのふさわしい評価」「仕事に見合う給料やボーナス」「いろんな立場の人が尊重されている」の3項目。また男女共同参画に関わる 8項目のうち、6項目で女性の数値が低かった。

格差の背景には中年期までの働き方などがある。総務省の社会生活基本調査によると、6歳未満の子どもを持つ家庭で家事・育児に費やす1週間の平均時間は妻が平均7時間28分で、夫は1時間45分と差がある。

実際に管理職として働く女性の声

①プライム市場建設会社に勤める女性(43)
育児のため時短勤務をしていた期間は数値目標を100%達成しても給料に反映されず、管理職になるのも遅れた。フルタイム勤務に戻すと管理職に昇進したが、同期の男性との給料の差は開いたまま。責任や業務が増えただけの状態が続き、今後の女性の活躍も踏まえ、会社に対して改善案を出している。

②ベンチャー企業に勤める女性(44)
調査では、女性は主体的に働きづらいと感じる傾向も強かった複数の企業で指示されるまま、営業事務や総務、広報、顧客対応、ホームページ刷新などさまざまな業務をこなした。専門性を磨けず、月収も伸びない。将来に不安を感じ、30代半ばからマーケティングの専門家を目指して自発的に勉強をした。働きながら学び直す「リスキリング」によって、企業のマーケティング担当に転身。今では正社員としても、副業でも活躍している。

会社概要

社名:株式会社ラフール
本社所在地:〒103-0025 東京都中央区⽇本橋茅場町2-9-5 ⽇進ビル7階
設⽴:2011年11⽉30⽇
代表者:代表取締役社⻑ 結木啓太、代表取締役副社長 小梨明人
事業内容:メンタルヘルステック事業(ラフールサーベイの開発・運営)、スリープテック事業、保育園事業

まとめ

人的資本経営を進める上で、上場企業の統合報告書には女性活躍推進の項目が多く記載されているが、その理由については記載が少ない。本質的な課題解決に取り組んでいく必要があるだろう。