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取り組んだ人の8割が「仕事やキャリアに良い影響」【リスキリングに関する調査】

2023.10.23
オフィスのミカタ編集部

アデコ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:川崎健一郎)は、リスキリングについて認知している日本全国の20代から50代の会社員(各年代男女200人ずつ)を対象に、「リスキリングに関する調査」を実施。回答者の多くが「今後働いていくうえでリスキリングが必要」と感じつつも、現在取り組んでいる人は約43%であることなどがわかった。

リスキリングした良い影響は「仕事の幅が広がった」が最多

総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社が、リスキリングについて認知している(※1)20代から50代の会社員1600人(各年代男女200人ずつ)を対象に「リスキリングに関する調査」を実施し、その結果を公表した。

まず「あなたは、これまでにリスキリングに取り組んだことがありますか」に対しては、「ある」が45.3%、「ない」が54.8%。「取り組んだことがある」と回答した724人に「リスキリングに取り組んだことで、仕事やキャリアに良い影響はありましたか」と聞いたところ、「あった」「どちらかとえいばあった」が合計80.0%だった。

続けて、良い影響が「あった」「どちらかとえいばあった」と答えた579人に、具体的に「どのような良い影響があったか」を複数回答で問うと、「仕事の幅が広がった(53.4%)」と「仕事へのモチベーションが上がった(45.6%)」が上位を占めた。

※1:「リスキリングとは何か、知っていますか」という質問に対し、「どのようなものか知っており、かつ取り組んだことがある」もしくは「どのようなものか知っているが、取り組んだことはない」と答えた回答者の中から、各年代の男女を200人ずつ無作為に抽出してアンケートを実施

8割以上が「必要」と思う一方、取り組んでいない理由はさまざま

「あなたは、今後働いていくうえでリスキリングが必要だと思いますか」という質問に対しては、「思う」「どちらかといえば思う」と答えた人が合計で85.1%。一方、必要だと「思う」「どちらかといえば思う」と回答した1361人に「現在リスキリングに取り組んでいるか」を聞いたところ、「はい」が43.5%、「いいえ」が56.5%で、リスキリングが「必要」だと考えている人も、半数以上が現在は取り組んでないことがわかった。

「必要だと思うが現在は取り組んでいない」と答えた769人に対し、その理由を複数回答で質問すると、一番多かった答えは「時間的な余裕がない(56.4%)」。次いで「どこで学んだら良いかわからない(29.1%)」「どんなスキルが必要かわからない(28.6%)」「金銭的な余裕がない(22.6%)」と続いた。

まとめ

ほかにも、「デジタル人財となるためのリスキリング」や「仕事における生成AIの使用頻度や影響」についての回答も得た今回の調査。会社員の多くがリスキリングの必要性を認識しつつも、時間的余裕をはじめとする理由で取り組んでいない人がいることも数字として表れた。取り組んだ経験者が答えた「良い影響」にフォーカスすれば、社員のリスキリングが、勤務先企業の成長にもつながる可能性を示す調査結果と言えるだろう。

調査概要

■調査対象:20代から50代の部長職以下の会社員(正社員、派遣社員、契約社員、嘱託社員)
■サンプル数:1600人(各年代男女200人ずつ)
■調査方法:インターネット調査
■実施時期:2023年7月26日~7月28日
■調査実施会社:楽天インサイト株式会社

※本調査の結果やグラフは、アデコ株式会社調べ
※回答結果はすべて小数点第2位を四捨五入して算出したパーセント表示を行っているため、数値の合計が100%にならない場合がある