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2023年10月20日より! 厚生労働省が年収106万円の壁対応で、キャリアアップ助成金の手続きを開始

2023.10.25
オフィスのミカタ編集部

厚生労働省は、短時間労働者が「年収の壁」を意識せず働くことができる環境づくりを支援するため、当面の対応として支援強化パッケージに取り組むことを発表した。

10月20日からキャリアアップ助成金の手続きを開始

厚生労働省はパート・アルバイトで働く方の「年収の壁」を意識せずに働ける環境づくりを後押しする。2023年10月20日から開始されたキャリアアップ助成金(社会保険適用時処遇改善コース)の手続きは「106万円の壁」に関する施策のひとつだ。

キャリアアップ助成金(社会保険適用時処遇改善コース)とは、労働者本人負担の手当支給や賃上げなどにより、壁を意識せず働ける環境づくりを行う企業を後押しするコース。パート・アルバイトで働く方の厚生年金や健康保険の加入に合わせて、手取り収入を減らさない取組を実施する企業に対し、労働者1人当たり最大50万円の支援が可能だ。

助成金のメニューは手当等支給メニュー、労働時間延長メニューの2つ。手当等支給メニューは、事業主が労働者に社会保険を適用させる際に、「社会保険適用促進手当」の支給等により労働者の収入を増加させる場合に助成されるもの。労働時間延長メニューは、所定労働時間の延長により社会保険を適用させる場合に事業主に対して助成を行うものとしている。

キャリアアップ助成金、申請の流れ

キャリアアップ助成金の活用にはまずキャリアアップ計画の作成が必要だ。2024年1月31日までに取組を開始する場合、計画書は2024年1月までに管轄労働局に提出する。キャリアアップ計画書の記入に関しては、対象者と面談をしながらパンフレットを元に記入していくといいだろう(※1)。

支給申請は、継続して申請が必要となる。社会保険適用時処遇改善コースの各メニューにより、手当等支給メニューおよび併用メニューは取組の6カ月経過後ごと、労働時間延長メニューは、取組から6カ月後の申請が再度必要となるため注意が必要だ。

※1出典元:キャリアアップ助成金社会保険適用時処遇改善コース

まとめ

人手不足による人材確保が急務となる中、労働者が壁を意識せず働くことのできる環境づくりを後押しするための制度。年収の壁によって貴重な働き手が奪われることのないよう、対象企業は、厚生労働省のキャリアアップ助成金(社会保険適用時処遇改善コース)に記載があるため、あわせて確認しておくといいだろう(※2)。

※2出典元:キャリアアップ助成金(社会保険適用時処遇改善コース)