就職活動準備で5割超の学生が「タイパ」意識|Z世代の就職活動事情
株式会社学情(本社:東京都千代田区)は、2025年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、インターネットアンケートを実施。今回は、「タイパ(タイムパフォーマンス)」について調査した。
「タイパ」はどれくらい重視しされているのか
Z世代にあたる20代は、SNSや動画配信サイトで大量の情報に触れ、「最小の労力で最大の成果を得る」ことを重視すると言われている。そこで同社は、2025年卒の学生が「タイパ(タイムパフォーマンス)」をどう捉えているかを調査した。
普段の生活の中で約6割が意識
普段の生活の中でタイパや効率を意識するか尋ねたところ、「意識する」(19.0%)、「どちらかと言えば意識する」(39.6%)を合わせて、約6割の学生が普段の生活の中で「タイパ」を意識していることが分かった。
就職活動準備の中で意識するのは約半数
就職活動準備の中では、「意識する」(19.3%)、「どちらかと言えば意識する」(33.7%)を合わせて、半数以上の学生が「タイパ」を意識していることが分かった。移動時間を活用する声などが挙げられている。
タイパ良く情報収集するために活用したいものは?
情報収集時のタイパを良くするために活用したいものは、「企業ホームページ」が36.5%で最多。次いで、「採用ホームページ」30.7%が続いた。「企業ホームページを見れば、その企業が何を大事にしているか分かる」「まずは企業ホームページで情報収集をしたい」といった声が寄せられた。
インターンシップやセミナー参加「タイパが悪いと感じたことがある」4割超
インターンシップやセミナー参加において、「感じたことがある」(22.0%)、「やや感じたことがある」(20.8%)を合わせて、4割以上がタイパが悪いと感じた経験があることが分かった。「リアル開催のセミナーで、スライドを読み上げるだけだと少し残念な気持ちになる」「グループワークの内容にフィードバックがないと、学びや気づきを得にくい」といった声が上がった。
調査概要
調査期間:2023年10月4日~2023年10月12日
調査機関:株式会社学情
調査対象:「あさがくナビ2025」へのサイト来訪者
有効回答数:326件
調査方法:Web上でのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合がある。
まとめ
半数以上が就職活動におけるタイムパフォーマンスを意識していることが明らかとなった。厚生労働省が資料「経済社会と働き方の変化等について」において「令和3年雇用動向調査」を基に作成した「年齢階級別の転職入職率の推移」によれば、転職入職者の割合は経年でみて20代が高いとされている。最小の時間で情報を得たいと考えるZ世代に対して的確な採用アプローチを行うことが、早期離職予防の第一歩となるのではないだろうか。
参照:厚生労働省「経済社会と働き方の変化等について」














