Z世代がキャリア選択で重視すること第1位「安定性」|Z世代就活生1000名調査
ベンチャーから大手企業までこれまで500社以上の企業の新卒採用支援を手がけてきた株式会社RECCOO(本社:東京都渋谷区、代表取締役:出谷昌裕)は、25卒学生1027名を対象に、就職活動に関するアンケート調査を実施した。
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調査の背景
2025年卒の就活も、早期選考を受ける学生が増える時期となった。同社は、就活が本格化し企業選びの軸やキャリア観が形成され始めるこの時期に、学生たちがどのような志向性を持ち、就職活動に臨んでいるのかを調査。
2024年卒の学生に向けて実施した同時期のアンケート調査結果との比較も踏まえ、どのような新動向が見られるのか、調査結果をまとめた。
6割超がキャリア選択で「安定性」を重視
同社はまずキャリア選択で重視することを調査。62.2%が「業界/企業の安定性が高い」を選択するという結果になり、24卒と比較すると18.8ポイントと大幅に増加していることが明らかとなった。
また、志望する企業規模については83.0%が第一志望として「大手企業」を選択。大手企業を志望する理由として「安定」を挙げた学生は半数以上にのぼった。
約6割が「就活でタイパを意識している」と回答
続いて、就活における「タイパ(タイムパフォーマンス)」への意識を調査。61.1%が「意識している」と回答したことを明らかにした。
非志望業界/企業の夏インターンへの参加について、実際に参加したのは55.7%にとどまり、24卒(89.2%)と比較すると33.5ポイントも減少。志望していない業界や企業には見切りをつけて、時間をかけない学生が増えていることが見て取れる。
6割弱が「大学3年4月」までに就活開始
最後に、就活を開始した時期について調査。56.9%が「大学3年4月」までに開始したと回答し、24卒と比較すると6.5ポイント増加した。
6月には9割以上の学生が就活を開始していることから、夏インターンのエントリーが増える時期に合わせて、ほとんどの学生が就活を開始していると言える。
また、2023年10月現在の就活の状況について「まだ企業と接点を持っていない」と回答した割合は、24卒(16.3%)から半減して8.9%という結果になった。
内定/内々定をもらった学生は5.6%にのぼり、24卒(2.4%)と比較して就活の進捗も早いことが明らかになった。
RECCOO「25卒学生10月就活動向調査」概要
調査対象者 :2025年度卒業予定学生
対象エリア :全国
有効回答数 :1027件
調査手法 :Webアンケート
調査時期 :2023年10月1日〜10月17日
調査機関 :株式会社RECCOO
まとめ
キャリア選択で「安定性」を重視する学生が増え、より効率的な就職活動にしようとする動きが伺える調査結果となった。採用担当者はどう安定性をアピールするかと同時に、タイパ重視の学生らに届くコンテンツの企画などに取り組んでいかなければならないようだ。調査結果から同社は、学生らの考えるタイパとは「時間をかける領域とかけない領域の線引きを明確にすること」であると推察している。参考にしていただきたい。