約7割が花粉症症状により仕事効率6~7割以下に低下【花粉症が与える業務パフォーマンスへの影響度調査】
ノバルティス ファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:レオ・リー)は、2023年11月9日~11日に20~40代の男女2000人(各1000人)を対象とした「花粉症が与える業務パフォーマンスへの影響度」についてアンケート調査を行った。
花粉症症状が業務パフォーマンスに与える影響の実態
本調査は、新型コロナの流行以降に外出機会が増え、また花粉飛散量の多さにも悩まされた2023年春の花粉症について探ったもの。花粉症症状が業務パフォーマンスに与える影響と、企業主体の花粉症対策への期待度について調査した。調査の結果、花粉症症状でビジネスパフォーマンスが低下している実態が明らかに。また企業の花粉症対策は業務パフォーマンスの維持や向上につながるとして、導入を期待する回答も見られた。
重症花粉症の人が8割近くを占める
同社がまず花粉症症状について調査したところ、1日に21回以上くしゃみをする人が34.1%、鼻をかむ人が38.5%となった。
症状を持つ人のうち、最重症相当が52.4%、重症相当が27.2%で、これらを合わせた「重症花粉症」に分類される人が79.7%であることがわかった。
前年より花粉症症状がきつかったという人が3割
続いて外出機会や前年と比較した症状について調査。2023年の春は外出が増えたという人が41.8%となり、前年に比べて花粉症症状がきつかったという人は29.7%となった。症状がきつかったとした理由は「花粉の飛散量が多かったから」が48.9%「コロナ禍で減っていた外出が増えたから」が21.1%となった。
仕事効率が6~7割以下になるという人が7割
同社はさらに、花粉症症状が業務パフォーマンスに与える影響について調査を行った。その結果、花粉症症状があると出勤時の家を出るときに憂鬱になるという人が81.1%いることがわかった。また、花粉症症状が出ているときの自分の仕事効率が6~7割以下という人が72.4%いることが明らかになった。
「低下につながる」が多かった症状は「鼻汁(60.6%)」「身体のだるさ(51.5%)」「鼻づまり(51.0%)」「睡眠不足(50.8%)」「頭痛(50.4%)」となっている。
職場に花粉症対策を求める人が67.5%
花粉症への対策に関する設問では、自身で何らかの花粉症対策をしている人が96.5%で、そのうち自身の対策では十分ではないという人が52.3%となっている。また、花粉症対策にお金がかかることが嫌だと感じる人が73.9%となった。
職場での花粉症対策を求める人は67.5%となり、業務パフォーマンスの維持・向上につながるとの声は73.3%で、最も求めるのは治療費補助であることが明らかになった。
まとめ
多くの人が花粉症に悩まされており、症状によって業務パフォーマンスの低下を感じていることが明らかとなった。対策に費用がかかることから、職場に治療費補助を求める声も挙げられている。政府でも「発症等対策」「発生源対策」「飛散対策」を3本柱として花粉症対策に取り組んでおり、対症療法では効果が不十分な方に対してはアレルゲン免疫療法を推奨している。企業としてどうサポートしていくか、この機会に改めて検討してみてはいかがだろうか。
参考:政府の花粉症対策














