4割以上が人事業務に関する知識やスキルを身に付ける機会「なかった」と回答|人事業務の悩みや課題および人事業務関連の知識とスキルに関する調査
アルドーニ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:永見昌彦)が、人事業務の悩みや課題および人事業務関連の知識とスキルに関する調査を実施した。人事業務担当者は、採用や評価、社内研修など、幅広い業務に携わるため、各業務の中で課題に感じること、悩むことはさまざまである。そこで、アルドーニ株式会社は、人事業務の課題を把握するため、人事業務担当者に対し意識調査を実施した。
調査概要
調査概要:人事業務における課題に関する調査
調査期間:2023年12月25日~12月26日
調査方法:インターネット調査
調査対象:人事業務に携わる20~60代男女
調査人数:336名
モニター提供元:日本ビジネスリサーチ
人事業務担当者の多くが複数の悩みや課題を抱えている現状
本調査では、複数回答が可能な「人事業務における悩みや課題は何ですか?」との設問に対し、852の回答が寄せられている。調査人数に対して約2.5倍である。つまり、多くの回答者が複数の回答を選択したことが分かり、そこから人事業務担当者の多くが複数の悩みや課題を抱えていることが明らかになった。
同社は、最も多く、半数以上の人が選んだ「優秀な人材を採用できない」に関して「その他」の自由記述欄に「採用後に適性や能力が明らかになる」という意見が出たことからも、採用時には応募者のスキルや”人となり”が見えずに採用に苦戦する様子が伺えるとしている。
同社は続いて、人事業務担当者が悩みや課題を抱える原因・要因として考えられることは何かを調査。その結果、最多は「人手不足(65.5%)」であったが「経験不足(46.4%)」と「知識不足(46.1%)」にも多数の票が集まったことを明らかにした。
人事業務に関する専門知識やスキルを身に付ける機会
前問で、人事業務の悩みや課題の原因として「知識不足」と回答した人が4割を超えたことを受け、同社は業務に関する知識やスキルを身に付ける機会があったのかどうか調査。その結果、約44%もの人が自分の仕事である人事業務に関する専門知識やスキルを身に付ける機会が「なかった」と回答したことを明らかにした。
続いて「あった」と回答した人を対象に、その機会について具体的に調査。最も多かったのは「セミナーや勉強会に参加した(40.9%)」となった。
また「人事業務の知識やスキルは課題解決の役に立つか?」との設問では「とても思う」と「思う」を合わせて、81.8%となっている。
人事業務の専門知識やスキルを取り入れる方法としては「セミナーや勉強会への参加(35.7%)」「専門家からアドバイスをもらう(23.2%)」が上位に並んだ。
まとめ
人事は専門職ではないため、資格も不要で未経験でも採用されることはある。しかし、多くの人が悩みや課題の要因として知識不足を挙げていることから、企業側の対応は必要なのではないだろうか。8割以上の人が人事業務に関する専門知識やスキルは自社が抱える人事業務課題を解決するのに役立つと考えており、その必要性を感じていることも明らかになっている。幅広い業務に携わる人事業務担当者の課題解決は、企業にとって重要な取り組みのひとつと言えるだろう。