25卒学生「新卒採用スケジュール」は「現行のままでよい」約5割【調査結果レポート】
新卒学生の特性マッチングサイト「Future Finder®」を運営する株式会社ジェイックは「2025年卒業学生の就職活動状況・就職活動スケジュール」に関するアンケート調査を実施した。ここでは結果の概要を紹介する。
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政府要請の新卒採用スケジュールについて
同社は25年卒業学生に「政府要請の新卒採用スケジュール(※)は形骸化している側面も強いですが、今後どうなるのがよいと思いますか?」と質問。51.2%が「(形骸化した)現状のままでよい」と回答したことを明らかにした。そのほか「要請を廃止したほうがよい(20.2%)」「より強制力のある状態にしたほうがよい(18.5%)」と、現行のスケジュールに何かしらの変更を求める回答は合わせて約4割となったこともわかっている。
同社によれば「(形骸化した)現状のままでよい」と回答した理由については「できるだけ早めに就活が終わったほうが安心できるため」「早いうちに就活が始められる、内定が得られて安心するため」「特に不満がないため」など「早さ」「安心感」「不満がない」といったワードが主となっているようだ。
何かしらの変更を求める回答を選んだ理由では主に「個人の自由」「タイミング」「学業・研究活動への影響」「専攻などによる不公平感」といったワードが並んでいるという。
(※) 政府要請の新卒採用スケジュール/広報開始:3年次の3月1日、選考開始:4年次の6月1日、内定解禁日:4年次の10月1日
参考:厚生労働省2025年度卒業・修了予定者の就職・採用活動日程に関する考え方ポイント
25卒学生の就職活動状況 (2023年12月・2024年1月時点)
また「本選考のための書類選考を受けた社数を教えてください」との質問では「0社(34.5%)」「1~2社(29.4%)」「3~4社(17.6%)」「5~6社(11.8%)」「7社以上(6.7%)」との回答となり、全体の約7割(65.5%)が1社以上に応募している現状が明らかになった。
続いて「本選考の面接を受けた社数を教えてください」との質問では「0社(47.9%)」「1~2社(36.1%)」「3~4社(11.8%)」「5~6社(2.5%)」「7社以上(1.7%)」と、全体の5割以上(52.1%)が1社以上の面接選考に進んでいることがわかっている。
さらに「内定/内々定をもらった社数」については「0社(87.4%)」「1社(11.8%)」「2社(0.8%)」となっており、12.6%が内定/内々定を獲得している。
調査概要
「2025年卒業学生の就職活動状況・新卒採用スケジュール」に関するアンケート
調査対象:同社サービス「Future Finder®」登録した2025年卒学生
調査機関:株式会社ジェイック調査
調査方法:Webアンケート
調査期間:2023年12月12日~2024年1月30日
回答者数:119名
まとめ
同社が昨年企業側に実施した同様の調査と比較すると、新卒採用スケジュールを「現状のままでよい」とする回答は、約20ポイント高いという。一方で、学業や研究への影響、個々のスケジュールなどを理由に約4割は何らかの変更を求めている実態も明らかになった。
こうした調査結果を受けて、Future Finderメディア事業部長の佐藤氏は「企業側としては、学生それぞれに多様な事情や希望する活動時期があることを把握した上で、自社が求める学生像をしっかりと定義し、早期だけでなく4年生後期の採用活動も念頭において採用スケジュールを立てることが重要です」とコメントしている。
政府の要請が形骸化し、採用活動の早期化が進む今だからこそ、スケジュール設定に学生の目線を取り入れることが重要ではないだろうか。そのためにも、同社がコメントしているように、自社がどのような学生を求めているかを見定める必要があるだろう。
参照:株式会社ジェイック調査「25卒採用活動に関するアンケート」