掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

40代以上の男性の4人に1人が自分が「男性更年期」ではないかと感じているとの調査結果

2024.03.13

シックスセンスラボ株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役:石川奈穂子)は、このほど、40歳以上の男性に、自らが感じる「男性更年期」だと思われる「症状」や「変化」に関して、その感じ方や対策などを聞くアンケートを実施した。調査結果の概要について紹介する。

調査概要

調査期間:2024年1月5日〜1月8日
調査主体:PURAVIDA編集部(シックスセンスラボ株式会社運営)
調査対象:全国の40歳以上の男性437名(2023年12月67日から2024年1月2日まで行われたスクリーニング調査で「あなたは男性更年期症状と思われる『変化』を感じていますか?」という設問に対し「『変化』を感じ、男性更年期だと意識している」「『変化』を感じるが、男性更年期とは意識していなかった」と答えた方)
※集計にあたっては 40歳〜70歳以上を5歳きざみで7つの集団に分類
出典元:40代以上の男性の4人に一人が自分の変化を男性更年期ではないかと感じている(シックスセンスラボ株式会社 PURAVIDA)

4人に1人が「変化」を男性更年期によるものと意識

4人に1人が「変化」を男性更年期によるものと意識

本調査では「あなたは男性更年期と思われる変化を感じていますか?」との設問で、約半数が変化を感じていることが明らかになっている。その変化について「男性更年期によるもの」と意識しているのは23.1%であった。

男性更年期に伴う症状としては「疲労感・倦怠感」が61.6%と半数を超え「記憶力、集中力の低下(49.9%)」や「性欲の減退、性機能の低下(47.4%)」が続いている。

同社によると、年代別の分析によって、不安、イライラや気分の落ち込みという精神的な症状をあげている世代が40代に多いことがわかっている。同社は、社会的にプレッシャーが大きい世代であることも一因だと推察している。

前問に関連して「最も気になる症状」を尋ねており、その結果「疲労感・倦怠感」をあげる人が22.2%で最多となった。同社は、年代別で見ても、すべての年代で「疲労感・倦怠感」がトップになったことを報告。一方で、2番目以降は年代別で差がみられたことも明らかにした。例えば性欲の減退、性機能の低下については50代前半が多く、筋力や身体機能の低下については60代が多い。

変化や症状「仕事に影響あり」は半数以上

変化や症状「仕事に影響あり」は半数以上

男性更年期に伴う「変化」や「症状」が「家族」に影響を与えているかを尋ねる項目では、22%が「家族関係にマイナスの影響があると思う」と回答。さらに将来を心配する人も36.8%に達した。同社が年代別で分析した結果、現状で家族関係へのマイナスを意識している割合が若年層ほど高いということがわかっている。

また、仕事への影響について32%は「特に影響はない」と回答しているが「仕事をすすめるためにマイナスの影響がある(26.3%)」「変化を意識して仕事をコントロールしている(19.5%)」など、半数以上が何らかの影響を感じていることが明らかになった。

同社が年代別に分析した結果では、男性更年期の仕事への影響は若い世代ほど感じていることがわかったという。同社は、働き盛りという職場での状況や男性更年期という言葉の広がりが比較的新しいことも理由のひとつだと推察。影響ないとの認識が年代が高くなるほど増えるのが、興味深い結果だとした。

対策「していない」が約6割

対策「していない」が約6割

本調査では、更年期の変化、症状に対して59.3%が「特に対策をしていない」と回答している。食事への配慮(15.6%)サプリメントの摂取(14.6%)医療機関への相談(5.5%)などの「具体的対策」は5人に1人程度にとどまる結果となった。

同社の年代別分析では、男性更年期の仕事への影響を感じている割合が高かった若い世代ほど、その対策についても積極的であることが判明。特に40代前半は3人に1人がサプリメントを摂取しており、他の年代の約2倍にあたると報告した。

まとめ

厚生労働省が2022年に実施した調査によると、男性は更年期症状を自覚しながらも医療機関を受診しない割合が、女性より高いことがわかっている。更年期障害の可能性があると考える割合も女性の半数以下となっており、更年期に対する意識の違いがうかがえる。

一般社団法人日本内分泌学会によると、男性更年期の発症時期は特に決まっておらず、40歳以降はいつまでも可能性があり、さらには症状が続く期間に終わりがないという。男性ホルモンは多くの病気のリスクから身を守るとされることから、同学会は健康維持のためにも症状や生活習慣へ意識を向けるよう促している。

本調査では半数以上が仕事に何らかの影響を感じていることも明らかになっており、企業として男性更年期への対策をサポートすることは、重要な取り組みのひとつと言えるだろう。

出典元:更年期症状・障害に関する意識調査(結果概要)(厚生労働省)
出典元:男性更年期障害(加齢性腺機能低下症、LOH症候群)(一般社団法人日本内分泌学会)