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勤務先を「ホワイト企業」だと考える若手の4割以上が「ゆるブラック」と認識 アデコ調査

2024.05.30

Adecco Groupの日本法人で、総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野健二)は、日本全国の20代と30代の会社員および公務員・団体職員を対象にした「ゆるブラック(※)」に関する調査を実施した。ここでは調査結果の概要についてお伝えする。
※本調査では「ゆるブラック」を「働きやすく居心地は良いが、仕事のやりがいや成長を感じられず、スキルアップやキャリアアップも難しい職場」と定義

調査概要

調査対象:20代と30代の会社員(正社員、派遣社員、契約社員・嘱託社員)、公務員・団体職員
サンプル数:1000人(各年代男女250人ずつ)
調査方法:インターネット調査
実施時期:2023年12月27日~28日
調査実施会社:楽天インサイト株式会社
調査主体:Adecco Group Japan調べ
出典元:20代と30代の会社員および公務員・団体職員1,000人を対象にした「ゆるブラック」に関する調査 現在の勤務先がホワイト企業だと考えている若手社員・職員の4割以上が、勤務先は「ゆるブラック」であるとも考えている(アデコ株式会社)
※本調査の回答結果はすべて小数点第2位を四捨五入して算出したパーセント表示を行っているため、数値の合計が100%にならない場合がある

勤務先を「ホワイト企業」と考える若手約7割のうち4割以上が「ゆるブラック」とも考えている

勤務先を「ホワイト企業」と考える若手約7割のうち4割以上が「ゆるブラック」とも考えている

本調査ではまず「あなたの勤務先は、ホワイト企業とブラック企業どちらですか。あなた自身がどう思うかでお答えください。」と質問。その結果「ホワイト企業(17.2%)」「どちらかといえばホワイト企業(51.7%)」と、68.9%(689人)が「ホワイト企業」だと考えていることが明らかになった。

続いて、現在の勤務先がホワイト企業だと回答した人に「あなたの現在の勤務先は、『ゆるブラック』だと思いますか?」と質問すると「そう思う(8.3%)」「どちらかといえばそう思う(32.1%)」と、40.3%(278人)が「ゆるブラック」だとも考えている実態が判明。さらにそのうちの10.1%が「すでに転職活動をしている」としており、27.3%は「1年以内に転職しようと考えているが、まだ活動はしていない」と回答した。

また、全対象者に向けた「次の各項目について、あなたの考えを教えてください。あなた自身がどう思うかでお答えください。」との質問においては「キャリア形成」について、約6割が「望めない(「望めない」19.8%、「どちらかといえば望めない」39.4%)」と回答。「昇進・昇格」「昇給」「スキルアップ」についても、5割以上が「望めない」と考えていることが明らかになった。

まとめ

アデコ株式会社ピープルバリュー本部長の籾山直威氏は、本調査結果を受けて「若手が働きやすさやワークライフバランスを重視しているというのは、楽な仕事を求めているということではないことに、注意する必要があります。若手の人財が働きがいを感じながらいきいきと仕事に取り組めるようにするためには、企業は社内で成長の機会を提供し、スキルアップを含めたキャリア形成をサポートする必要があります。そうすることによって、持続的な成長を実現するために必要な人財を社内に留め、また、求める人財を外部から採用することにも繋げていけるでしょう」とコメントしている。

株式会社識学が実施した調査(※)によれば「ゆるブラック」を改善するために必要な取り組みとして「福利厚生の充実」「明確な評価制度」「キャリアアップが見込める」が上位に挙げられている。社員から「ゆるブラック」だと思われる会社にならないためにも、改めて自社の制度等について見直す機会としてみてはいかがだろうか。

※出典元:【“ゆるブラック”に関する調査】 あなたの職場は“ゆるブラック”?…「そう思う」37.8% (株式会社識学)