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テレワークが仕事の満足度に関係?デジタル化による業務効率化を実感するバックオフィス担当者が多数

2024.05.31

財務・会計システムおよび経営情報サービスを開発・販売する株式会社ミロク情報サービス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:是枝周樹)は、財務・経理・人事・総務・労務などバックオフィス業務に関わる445名を対象に、テレワークやデジタル(IT/AIなど)活用と業務効率化の状況ならびに業務量や業務内容の変化などに関する「バックオフィス業務に関する総合調査」を実施。総合調査レポートの中から「テレワークの実施状況」の観点でさまざまな分析を行った調査抜粋を公開した。

調査概要

バックオフィス業務に関する総合調査
調査対象:財務・経理・人事・総務・労務に従事する20~70歳までの男女
有効回答:445人
調査期間:2024年2月19日~2024年2月20日
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」利用)
調査実施機関:株式会社ミロク情報サービス
出典元:「バックオフィス業務に関する総合調査」総合調査レポート(株式会社ミロク情報サービス)

コロナ5類移行後のテレワーク率の変化と満足度の関係

コロナ5類移行後のテレワーク率の変化と満足度の関係

本調査結果をみると、コロナ5類移行後にテレワークの比率が「もっと増えた」「やや増えた」層の合計は28.5%で「やや減った」「かなり減った」層の合計は20.2%となり「増えた」層の方が多いことがわかる。

同社は本結果について回答者の所属する企業の従業員規模で比較。すると、2000名以下の企業に所属する回答者にテレワークの比率が「増えた」層が多く見られ、2001名以上の企業では「減った」層の方が多い結果となったことを報告している。

一方で「もともとテレワークはなかった」層が27.5%おり、特に1000名以下の企業に所属する回答者に多く見られたという。

また、同社は「コロナ5類移行後のテレワークの比率の変化」と「この1年間での仕事への満足度の変化」に対する回答をクロス集計。その結果、テレワークが「もっと増えた」層の「以前より仕事に満足している」回答は86.9%に達したことがわかった。テレワークが「やや増えた」層の「以前より仕事に満足している」回答者との平均でも84.6%が「以前より仕事に満足している」ことを報告した。

テレワークとデジタル活用による業務効率化

テレワークとデジタル活用による業務効率化

本調査では「テレワークが増え、かつ満足している」回答者(105名)の「デジタル活用による業務効率化の傾向」について確認。その結果「効率化できている」とする回答が80%を占め、全体の傾向(52.8%)を大きく上回る結果となっている。

また、前項で「テレワークが増えた」人の仕事への満足度が上がっているのに対し「フルリモート勤務をしている」人の仕事への満足度にはバラツキがあったことに着目。「フルリモート勤務をしている」人を分析した結果「以前よりも満足できている」人はいずれも「業務効率化できている」ことを実感していたことがわかった。一方「(満足度は)変わらない」「以前よりもかなり不満がある」人は、いずれも「デジタル活用自体ができていない」もしくは「デジタル化したが(業務効率は)変わらない」と感じていることが明らかになった。

まとめ

本調査では、コロナ5類移行後もテレワーク比率が増加した企業において、従業員の満足度も向上する傾向にあることが明らかにされ、柔軟な働き方の実現が従業員のエンゲージメントに効果があると示唆された。また、デジタル化による業務効率化も従業員のエンゲージメントに影響を与えていることがわかる。

今後企業として従業員の柔軟な働き方に対応する制度や体制の整備、デジタル化による業務効率化を、両輪で進めていくことがより求められているのではないだろうか。従業員の離職防止はもちろん、採用にもいい影響をもたらすだろう。改めて現状を見直す機会としていただきたい。