約4割がビジネスメールで失敗した経験あるもメールの社員研修は約9割が未実施
一般社団法人日本ビジネスメール協会(所在地:東京都千代田区、代表理事:平野友朗)は、仕事で使うメールの利用実態を明らかにすることを目的として、仕事でメールを使っている人を対象に2007年から18年連続でビジネスメールに関する継続した調査を実施している。2024年6月3日には「ビジネスメール実態調査2024」を発表した。
調査の概要
調査目的:仕事におけるメールの利用実態と課題を把握
調査対象:仕事でメールを使っている人
調査期間:2024年4月1日から2024年4月30日
調査方法:インターネット回答方式
調査実施機関:株式会社アイ・コミュニケーション
有効回答数:1498
調査結果概要
本調査によれば、メールアドレスを保有している人のうち、98.6%がコミュニケーションにメールを活用しているという。1日に送受信するメールの通数は平均で送信12.27通、受信47.83通。メールを1通書くのにかかる平均時間は5分57秒という調査結果も出ており、平均送信通数から算出すると、1日のうちに平均1時間以上をメール送信に費やしていることになる。
また、約7割の人は自分のメールに不安を抱いており、実際に失敗した経験を持つ人は37.31%であった。本調査結果によると、残業が多いと感じている人の方が、そうでない人に比べて失敗経験の割合が高いという。
こうした実態があるなか、会社でビジネスメールの社員研修があるかとの質問では「ある(7.81%)」「ない(87.92%)」と、多くが「ない」を選択。同社は「ビジネスメールのスキルアップが重要だ」という意見がある一方で、現場では教育が追いついていないことを指摘した。上司が部下のメールを添削することがあっても、その上司自体もメールについての学習経験があるわけではないと推察し、個人の感覚での指導が行われることで一貫性のない指導となる可能性があると警鐘を鳴らしている。
出典元:仕事で使うメールの利用実態を明らかに ビジネスメール実態調査2024(株式会社アイ・コミュニケーション)
まとめ
本調査では多くの人が仕事上でメールを活用しているにも関わらず、それに対しての研修を実施する企業は稀であることが明らかになった。不安を抱きながらメールを送信する人も多く、約3人に1人は実際に失敗経験を持つという。
メール送信に費やす時間の平均は1日1時間以上となることもわかっており、業務効率化を図る必要性もありそうだ。従業員がスムーズなメールの送受信ができるよう、改めて自社の課題や改善点がないか確認してみてはいかがだろうか。














